イチロー 本来ならカットされても仕方ない成績、東京前に復調なるか?

この成績で登録されるのは、彼自身忸怩たる思いだろう(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

東京開幕戦で特別枠で登録されることが確実視されるイチローだが、成績は一向に上がって来ない。アリゾナで残されたゲームは少ない。復調なるか?現地からレポートする。

この日は雨が降り続き肌寒かったピオリア・スポーツ・コンプレックス(撮影  :  豊浦彰太郎)
この日は雨が降り続き肌寒かったピオリア・スポーツ・コンプレックス(撮影 : 豊浦彰太郎)

3月11日夜のフライトで、LA経由でフェニックスにやって来た。もちろん、カクタスリーグでのイチローの状態をこの目で確認するためだ。ぼくが観戦できるのは現地11日と翌12日のみ。仕事の関係で、13日には早朝フライトで帰国の途に着かねばならない。

マリナーズは東京での開幕シリーズに向け、14日にフェニックスを発つ。ぼくは東京ドームでのゲームは巨人とのオープン戦も含め全試合観戦するが、今回は文字通り直前のイチローの状態をレポートすることになる。

昨年5月初頭からの実践ブランクのせいか、45歳という年齢的な衰えのせいか(おそらくその両方だろう)、11日の試合前の時点でイチローのここまでの成績は22打数でわずか2安打という悲惨なものだ。

東京シリーズでは通常プラス3の28人の登録が認められるため、その内のひとつは彼にお取り置きされているようだが、いくらなんでもこの成績では真剣勝負の公式戦には相応しくない。日本ではもちろん、こちらのメディアでもイチローの東京シリーズ特別枠での登録に明確な異論はほとんど目にしないのは不思議だ。焦点は「東京後」の彼の処遇だと言って良いだろう。

フェニックス・スカイハーバー空港着は午後6時予定だった。そこからハイウェイをレンタカーで飛ばせば(安全運転ですゾ)、空港から約45kmのピオリアで6時40分開始のゲームはそこそこ観戦できる。

しかし、飛行機のフェニックス着は約30分遅れた。こういうこともあるので、アメリカ野球観戦旅行の際は少しでも時間を節約するため、荷物はコンパクトにまとめ機内持ち込みにしている。そうしておくと、荷物のピックアップの時間が20分ばかし節約できるし、チェックインの際もささっとキオスクで済ませることができる。

マリナーズ対ロイヤルズが行われるピオリア・スポーツ・コンプレックスに到着するとゲームは4回裏が終了したところだった。しかも、2打席を消化したイチローはお役御免。ぼくが場内に入ると小走りで、ライトポール際の選手出口に向かっていた。「イチロー選手、退場です」とのアナウンスが場内に流れる。ファンが温かな拍手をこのレジェンドに送っていた。良い光景だ。

結局、東京前のイチローのプレーは翌日のホワイトソックス戦に持ち越しになった。東京シリーズは目前に迫っているし、目玉のイチローがこの状態で良いわけがない。おそらく12日のホワイトソックス戦も出場してくれるだろう。

しかし、2打席立ったこの日のイチローは四球と外野フライ。これで今年のキャンプ通算は、23打数2安打。打率.087、出塁率.192、OPS.279と目も当たられない状況だ。一般的にはイチローのようなマイナー契約の招待選手の場合は、結果が出ていないとキャンプ中でも簡単に解雇される。現在のイチローは本来ならそういう状態だ。

しかし、興行優先のためどんなに数字が上がって来なくてもマリナーズはイチローをカットする訳には行かない。彼自身もそれを認識しているはずだからこそ、なんとか結果を出したいところだ。明日はどうだろうか。また、アリゾナからレポートしたい。