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イチローの進路、キャンプ招待選手や日本復帰だけでなく米独立リーグも

豊浦彰太郎Baseball Writer
去就が注目されるイチロー(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

イチローのNPB復帰が取り沙汰されている。多くのスポーツ紙がその可能性を報じている。「スポーツ報知」は、今後のイチローの進路としては、1)これからメジャー契約を獲得、2)マイナー契約の招待選手としてスプリングトレーニングに参加、3)NPB復帰、4)このまま引退、の4つの可能性を挙げており、2)を経るも開幕メジャーを勝ち取れず結果的に3)へ、というケースの可能性にも言及している。

ぼくは、上記の4つに加えて、アメリカの独立リーグでプレーしながらメジャー復帰を狙う、というのもあると思う。いわば5)だ。46歳まで現役を続けたリッキー・ヘンダーソンも晩年は独立リーグに所属しながらメジャー復帰のチャンスをうかがったし、現役でもドジャースのナンバー2先発投手のリッチ・ヒルは独立リーグを経てブレイクした。

イチローがその5つの選択肢の中でどれを取るかは彼の野球観に関わっていると思う。正直なところこのあくまでメジャーでのプレーに拘るなら、移籍の容易性の面では物理的・心理的にNPBより独立リーグのほうがチャンスが大きい。NPBに復帰するとしたら球歴の最後に日本のファンに恩返し、ということ以外に動機が思い浮かばない。そして、NPBでのプレーが、人一倍プライドが高い彼にこれまで同様のストイックな野球への取り組みのモチベーションを与えうるとは考え難い。

できるかどうかは別にして、50歳までの現役継続を口にした彼があっさり、3)のNPB復帰や4)の引退を選択するとは思えない。ぼくは5)の可能性は高いと思うし、そうしてもらいたいと思う。50までプレーするなら現在のような事態は「想定内」のはずだ。目標を2月なかばのMLBキャンプインではなく、あくまで50歳になる時において悔いのない選択をして欲しい。

Baseball Writer

福岡県出身で、少年時代は太平洋クラブ~クラウンライターのファン。1971年のオリオールズ来日以来のMLBマニアで、本業の合間を縫って北米48球場を訪れた。北京、台北、台中、シドニーでもメジャーを観戦。近年は渡米時に球場跡地や野球博物館巡りにも精を出す。『SLUGGER』『J SPORTS』『まぐまぐ』のポータルサイト『mine』でも執筆中で、03-08年はスカパー!で、16年からはDAZNでMLB中継の解説を担当。著書に『ビジネスマンの視点で見たMLBとNPB』(彩流社)

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