3回連続ドタキャンは許せるか? 心得ておくべき同席者と飲食店への配慮

(写真:アフロ)

ノーショーやドタキャンの経験

飲食店でノーショー(無断キャンセル)やドタキャンをしたことがありますか。

ノーショーやドタキャンをしたことがなければ素晴らしいですが、一度もないという人の方が少ないのではないと思います。

なぜならば、自身の病気や予期せぬ仕事、身内や親しい人の不幸などによって、事前のスケジュール通りにいかないこともあるからです。

私はノーショーやドタキャンの問題について記事を書いてきました。その理由は飲食店の経営を揺るがす由々しき問題であるからです。

自分自身がノーショーやドタキャンをしないように気を付けている方は多いと思います。では、約束していた友人や仕事相手など、同席者がノーショーやドタキャンをしたことはあるでしょうか。

同席者のドタキャン

<食事の約束をドタキャン。どこまで許せる?>という記事で、同席者のドタキャンをどこまで許せるのかという記事がありました。

記事の概要は次の通りです。

仕事で付き合いがある目上の女性から3回食事に誘われたものの、3回とも待ち合わせ30分前にドタキャンされたという、にわかに信じがたい投稿がありました。これを引き合いに出してから、「ドタキャンどこまで許しますか?」というアンケートをとって紹介しています。

そのアンケートの結果は、ドタキャンを「許す」人が3%、「許さない」人が9%、「事情により判断する」人が78%というものでした。この結果を鑑みると、相手の事情によってだいぶ印象が変わるということでしょう。

コメント

アンケートをとったユーザーからのコメントも、以下の通り紹介しています。

  • 今後百回誘われても、百回断りましょう
  • 相手が目上でも、誘いを断る自由はある
  • キャンセル癖のある人はいますね。そうしたことをなんとも思っていない可能性があります
  • 嫌がらせしてるとしか思えません。そもそもそんなに親しくない人とそんな約束しません、私なら
出典:食事の約束をドタキャン。どこまで許せる?

私もこれらの意見に賛同しますが、冒頭の件に関しては以下の点も気になっています。

  • 3回連続ドタキャンの頻度
  • 誘った方がホスト
  • 費用はどうしたのか

これらを説明していきましょう。

3回連続ドタキャンの頻度

投稿者は、目上の同席者に3回連続でドタキャンされたと記していますが、それは普通のことなのでしょうか。

<「ドタキャン」を何回まで許せますか?「1位 1回が限度」>では、ドタキャンを許せるのは2回以下が約75%となっており、2回以下に対しては寛容となっています。

しかし、4回以上となると許せるのは11%と少なくなり、厳しくなっています。

0回……17.3%(131人)

1回……33.7%(255人)

2回……23.8%(180人)

3回……13.9%(105人)

4回……0.8%(6人)

5回……1.4%(11人)

それ以上……9.1%(69人)

出典:「ドタキャン」を何回まで許せますか?「1位 1回が限度」

このアンケートでは「何回ドタキャンされたら」という質問でしたが、もしも、「何回連続でドタキャンされたら」という質問であれば、もっとネガティブな結果となっていたでしょう。

普通であれば、一度ドタキャンをしてしまったら、次回は何とかドタキャンしないようにしようとするものです。しかし、次もドタキャンし、さらにその次もドタキャンとなり、3回連続でドタキャンするというのは尋常ではありません。

せめてドタキャンした次の回には、確実に履行できる日時を約束しておくものではないでしょうか。

ドタキャンする確率を10%であると仮定したとすると、3回連続でドタキャンする確率は0.1%という低い数値となります。そう考えると、どうしても抗えない個人的な事情があったとしても、ドタキャンされた側からすれば、そう簡単に信頼できなくなるのも仕方ないでしょう。

他にも重要なことがあるのを忘れてはなりません。

それは、ドタキャンは、同席者に対してだけではなく、飲食店に対しても迷惑をかけるということです。従って、同席者が部下や年下や発注先、親族や親しい人であるから構わないと思っていたら、大きな間違いです。飲食店にも大きな損害を与えるので、ドタキャンを行ってはならなりません。

日本では残念ながらノーショーやドタキャンが飲食店に大きな損害を与えるという認識があまりないので、平気で3回も連続してドタキャンを起こしたりするのではないでしょうか。

誘った方がホスト

誘った方がホストであることはよく理解しておかなければならないことです。会社の接待であれば意識していると思いますが、友人同士の食事会でもある程度は意識しなければなりません。

ホストであれば、相手をもてなそうとする心構えが必要です。それにも関わらず、待ち合わせ時間の僅か30分前にキャンセルするのは、せっかく時間を空けてくれた相手に対する著しい非礼ではないでしょうか。

少し気遣いのある方がホストであれば、先に飲食店に到着して、もしも相手が迷った場合に案内したりするものです。

もちろん、もてなそうとしているホストでも、何かしらの事情でドタキャンすることはあるでしょう。しかし、ドタキャンになりそうであれば、特にホストであればあるほど、少しでも早く相手に事情を説明しなければなりません。ドタキャンセルする可能性があると分かった時点で、それでも構わないかどうか訊いておくべきです。

記事を読む限り、ドタキャンした3回とも、ホスト側が飲食店に連絡してキャンセルの旨を伝えたかもどうか疑わしいです。もしも、相手に飲食店へのキャンセルまでお願いしていたとすれば、とても厚かましいですし、ノーショー(無断キャンセル)したのであれば言語道断でしょう。

費用はどうしたのか

キャンセルした時の費用はどうしたのでしょうか。キャンセルポリシーを設けている飲食店であれば、当日のキャンセルでは、キャンセル料として費用の100%を支払わなければならないことがほとんどです。

文中からはドタキャンされた方が1人で飲食店に訪れたようには感じられませんが、2人ともドタキャンしたとすれば、キャンセル料は2人分となります。ドタキャンした方がホストであり、しかも、自身の責任でキャンセルとなっただけに、2人分のキャンセル料を支払ったのでしょうか。

もしもキャンセルポリシーが設けられていない飲食店であれば、キャンセル料が請求されることはないかも知れません。しかしそうであったとしても、当日のドタキャンであれば、飲食店は他の客を入れられなかった可能性が高いでしょう。そうなると、この予約分の食材や料理が廃棄され、飲食店が損害を被ることは間違いありません。ドタキャンした方は、こういったことをしっかり考えたことはあるのでしょうか。

もう1つ気になることがあります。3回のドタキャンはどれも同じ飲食店だったのでしょうか。もしもそうであれば、飲食店がいくらキャンセルポリシーを設けていなかったとしても、3回連続で当日ドタキャンしていれば、意図的な行為であり、営業妨害であると捉えられても仕方ないかも知れません。

信頼関係を壊してしまう

ノーショーやドタキャンは飲食店に大きな損害を与え、他の客にコストが転嫁されることで、消費者全体が損害を被る行為です。飲食業界にとって非常に好ましくない不毛なことであると、私はこれまでの記事で述べてきました。

もちろん、この主張に変わりはありませんが、加えて、同席者にも迷惑をかけることも付け加えたいです。

冒頭の記事では、最後の方で次のようなことが書かれています。

 周囲にも似たような人がいるという「天使の梯子」さんは、「キャンセル癖のある人はいますね。そうしたことをなんとも思っていない可能性があります」と分析しています。

出典:食事の約束をドタキャン。どこまで許せる?

キャンセルする人は何事もなかったかのようにキャンセルしますし、キャンセルしない人は決してキャンセルしなかったりするものです。

キャンセル癖のある人は、ノーショーやドタキャンは飲食店に対して予約という契約を一方的に反する行為であり、同席者に対しては信頼という人間関係の根幹を一瞬にして壊してしまうものであることを、よく理解してもらいたいと思います。