劇的な展開が待ち受けているかもしれない甘利スキャンダルの行方

フーテン老人世直し録(204)

如月某日

甘利明前経済再生担当大臣は睡眠障害のため1か月間自宅で療養すると国会に届け出た。これによって本人による疑惑の説明は先延ばしになった。問題が発覚した時も甘利氏は「私の記憶と違う」と言って説明を1週間延ばした。これらを見ると先延ばしにする事でしか安倍政権への打撃を弱める戦術はないということかもしれない。

民主党が公開した一色武氏と甘利氏の秘書との録音テープには、秘書が積極的に補償交渉の指南をしている音声データがある。薩摩興業がURから2億円を超える資金を引き出した背景に甘利事務所の力があった事は間違いがないようだ。そして甘利氏自身が知らない話ではない事も本人の会見から推認する事ができる。

この口利き疑惑は秘書が自分の利益のために行ったものではない。甘利明という政治家のために甘利明の政治力を利用して口利きは行われた。それを本人の口から説明させる事が難しくなったのである。

しかしだからと言ってこの問題が終わりになる訳ではない。権力は不利な状況になると国民の目をくらますため次々に事件や出来事を起こすのが常とう手段である。今回はその第一弾としてプロ野球のヒーロー清原和博容疑者の逮捕劇が発動された。そしてこれからも目くらましは続くはずである。国民はそういう目で世の中を見ていれば良い。

そしてその目くらましより数十倍も面白いのが元の事件である事を忘れてはいけない。清原和博容疑者の逮捕劇がすべて解明されたとしてもそれで日本中がひっくり返る話にはならないが、甘利スキャンダルには日本中がひっくり返るほどの劇的な要素が満載なのである。

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「フーテン老人は定職を持たず、組織に縛られない自由人。しかし社会の裏表を取材した長い経験があります。世の中には支配する者とされる者とがおり、支配の手段は情報操作による世論誘導です。権力を取材すればするほどメディアは情報操作に操られ、メディアには日々洗脳情報が流れます。その嘘を見抜いてみんなでこの国を学び直す。そこから世直しが始まる。それがフーテン老人の願いで、これはその実録ドキュメントです」

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1969年TBS入社。ドキュメンタリー・ディレクターや放送記者としてロッキード事件、田中角栄、日米摩擦などを取材。89年 米国の政治専門テレビC-SPANの配給権を取得。日本に米議会情報を紹介しながら国会の映像公開を提案。98年CS放送で「国会TV」を開局。07年退職し現在はブログ執筆と政治塾を主宰■「田中塾のお知らせ」4月28日(火)19時~21時 場所:東京都大田区上池台1-21-5スナック「兎」(03-3727-2806) 東急池上線長原駅から徒歩5分■参加費:1500円 ■申込先:agoto@K6.dion.ne.jpに住所氏名明記で

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