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2023年天皇賞(秋) 令和初の天覧競馬、激動の一日 #専門家のまとめ

花岡貴子ライター、脚本&漫画原作、競馬評論家
貴賓席に向かって最敬礼するイクイノックス騎乗のルメール騎手(撮影:青山一俊)

 29日、東京競馬場で行われた第168回天皇賞(秋)。令和初の天覧競馬となり、東京競馬場は緊張と興奮に包まれた1日となった。

 午後2時に発表された武豊騎手の負傷による乗り替わりは多くの競馬ファンを強く動揺させた。5レースの直後に足を負傷し、治療を施したが騎乗できるまで回復できなかった。さぞ、悔しい思いだっただろう。天皇賞(秋)で騎乗予定のドウデュースはこの日年間100勝をあげた戸崎圭太騎手への乗り替わりが発表された。上位騎手同士の騎乗変更とはいえ、単勝2番人気で前日から3倍台後半をキープしていたドウデュースは最終的に4.3倍まで人気を落とした。

 そして、レース。ジャックドールが積極的に先頭に立ち、1000m通過が57秒7と速いペースで引っ張り、人気のイクイノックスは3番手で折り合う先行策をみせる。そして、直線で満を持して追い出すと、イクイノックスは力強く抜け出し、堂々の横綱相撲で勝利を確信させた。2着のジャスティンパレスと3着のプログノーシスは最後方で脚をため、自分のペースを守る競馬が出来て力を出し切った。イクイノックスをマークしながらレースを進めたドウデュースは力みのあってか、7着に敗れた。

 天皇陛下はこのレースご覧になり「すごいレースでしたね」と感想を述べていたという。

▼令和5年の天皇賞(秋)は令和初の天覧競馬になった。戦後、3回目11年ぶり。

▼優勝したイクイノックスは日本レコードを更新するも、鞍上ルメールは「彼にとっては楽」

▼2023年 天皇賞(秋)(GI) (JRA公式チャンネル/Youtube)

▼武豊騎手、5レース直後に馬に足を蹴られ、負傷するアクシデントに見舞われる

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ライター、脚本&漫画原作、競馬評論家

競馬の主役は競走馬ですが、彼らは言葉を話せない。だからこそ、競走馬の知られぬ努力、ふと見せる優しさ、そして並外れた心身の強靭さなどの素晴らしさを伝えてたいです。ディープインパクト、ブエナビスタ、アグネスタキオン等数々の名馬に密着。栗東・美浦トレセン、海外等にいます。競艇・オートレースも含めた執筆歴:Number/夕刊フジ/週刊競馬ブック等。ライターの前職は汎用機SEだった縁で「Evernoteを使いこなす」等IT単行本を執筆。創作はドラマ脚本「史上最悪のデート(NTV)」、漫画原作「おっぱいジョッキー(PN:チャーリー☆正)」等も書くマルチライター。グッズのデザインやプロデュースもしてます。

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