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永木亮太に見るサイドバックと守備的MFの親和性

杉山茂樹スポーツライター
(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

 怪我で戦列を離れていた内田篤人が4ヶ月ぶりに復帰するという。

 鹿島アントラーズの右サイドバック(SB)と言えば、一昨季(2017年シーズン)まで西大伍がスタメンを張っていた。Jリーグのベスト11にも選ばれる日本代表級の選手がいたにもかかわらず、鹿島は翌2018年、ドイツで長年プレーした内田篤人をチームに迎え入れ、西大伍と競わせた。

 西大伍は交代出場を含めて23試合に出場。内田篤人の12試合を上回ったが、より多くの出場機会を求めて今季ヴィッセル神戸に移籍。鹿島の右SBは内田篤人がメインを張るはずだった。しかし、スタメンを飾ったのはシーズン当初のみ。3月末に行われた磐田戦(5節)の途中、ベンチに下がって以来、姿を見ることはなくなっていた。西大伍と内田篤人が争った昨シーズンとは一転、鹿島の右SBは人材不足に陥った。

 それでも鹿島は今季、現在まで3位につけている。アジアチャンピオンズリーグでもベスト8に進出。いずれも虎視眈々と優勝を狙う態勢にある。

 西大伍だけではない。金崎夢生もサガン鳥栖へ移籍。昌子源、植田直通、安西幸輝、安部裕葵、鈴木優磨も海外へ羽ばたいて行った。

 なぜそれでも鹿島は強いのか。高いレベルを維持しているのか。その大きな要素として見逃せないのが、内田篤人に代わって右SBを任された永木亮太の存在だ。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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