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できるだけ多くの選手を使い、そして勝つ。西野監督に求められる余裕とは

杉山茂樹スポーツライター
写真:岸本勉/PICSPORT

 2-2で引き分けたセネガル戦。戦前、劣勢が予想された試合を引き分けたのだから、よくやったと言うべきだろう。しかし、同点に追いついた78分以降、日本はなおも流れを掴んでいた。観戦しながら正直、もどかしい気持ちにさせられた。日本は最後の押しに欠けていた。

 87分、乾貴士に代え宇佐美貴史を投入した西野監督は、最後までアグレッシブな姿勢を示したと試合後の会見で胸を張ったが、ピッチ上の選手たちに西野監督のメッセージが伝わっていたかどうか怪しいのだ。

 監督はメッセージを送ったつもりかもしれないが、選手たちはそれを理解し、我々を含めた観衆に伝達することができなかった。

 ラスト12分+ロスタイム(4分)の計16分間。逆転したくて仕方がない気持ちが、同点にしたことに満足感する気持ちを上回っていたようには見えなかった。勝ち越しゴールを許したくないために、時間を使いながら、静かに戦ったという印象だ。その結果、日本は勝ち点1をゲットしたわけだが、同点にした後、さらにラッシュを掛けて、決勝ゴールを狙って欲しかったというのが、正直な思いだ。そのチャンスはあったとみる。

 となれば、斬るか斬られるかの撃ち合いになっただろう。その結果、セネガルに敗れれば「試合の終わり方を間違えた」と言い出す人が必ずや現れる。「引き分け狙いに徹するべきだった」と。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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