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ユベントスを退けた、グアルディオラ監督の鮮やかな戦術的交代

杉山茂樹スポーツライター

「リーグ」と名付けられながら、ベスト16以降をトーナメントで争うチャンピオンズリーグ。まさに一戦必勝の絶対に負けられない戦いだが、W杯が90分一本勝負なのに対して、CLはその倍の180分。第1戦と第2戦の時間的な間隔も加わるので、それは長い戦いになる。見る側はベンチの顔ぶれや監督采配など、互いの戦力を総合的に比較検討しながらじっくり観戦できる。

先日、第2戦が行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦、バイエルン対ユベントスも例外ではなかった。ストーリー性、エンタメ性を膨らますことができる、サッカーの醍醐味が凝縮された一戦だった。

逃げるユーベ。追うバイエルン。通算スコアは前半28分の段階で4−2。ユーベがリードした。追う側の監督は何をするのか。グアルディオラの繰り出す手に、とりわけ注目が集まった。

シャビ・アロンソを下げてコマンを投入。後半16分の交代こそが試合を分けたポイントになる。シャビ・アロンソは守備的MF。一方、投入したコマンはウインガー。ベンチに下げる選手と別のポジションの選手を投入する、いわゆる戦術的交代だ。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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