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大寒波以来のバレンタイン寒波が襲来中、東京のジグザク天気はいつまで続く?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
雲の様子(ウェザーマップ)

バレンタイン寒波は16日(木)頃まで続く

上空1500メートル付近の寒気予想(ウェザーマップ)
上空1500メートル付近の寒気予想(ウェザーマップ)

タイトル画像で雲の様子をみると、日本海一面に寒気に伴う筋状の雲が広がっており、これは2月に入ってから初めてのことで、今まさに1月下旬の大寒波以来の寒波、バレンタイン寒波が襲来中です。(関連記事

1月に比べると日本海の海水温が少し下がっていることなどもあり、広範囲での警報級の大雪ということはなさそうですが、それでも日本海側は山沿いを中心に大雪に注意が必要で、また関東でも、北風と西風がぶつかって出来た雲が神奈川を中心に広がっており、箱根などでは積もるような雪となっています。

上図は上空1500メートル付近の寒気の予想ですが、濃い青色ほど、平年より低いことを表しており、バレンタイン寒波はあす15日(水)をピークに16日(木)頃まで続く見通しです。

関東上空にも1月下旬の大寒波以来となる-10度前後のかなり強烈な寒気が流れ込んでくるため、冷え込みが厳しくなるでしょう。

ジグザク天気の東京

気象庁発表に筆者加工あり
気象庁発表に筆者加工あり

上図は今年に入ってからの東京の気温の変化を表したものです。

1月中旬頃までは目立った寒波はなく、最低気温も0度以上の日が続いていましたが、1月24日から25日にどっと大寒波が押し寄せ、25日は晴れても最高気温が3.7度という近年まれにみる寒さとなり、26日には-3.4度の冷え込みを記録しました。

2月に入ると再び目立った寒波の襲来はなくなり、比較的暖かな日が多くなりましたが、先週10日(金)は、寒気はあまり強くはないものの、南岸低気圧の影響で雪が降ったため、最高気温が3.5度の極寒となりました。

その後、天気が回復するとともに気温が急上昇し、12日(日)には16.9度と4月上旬並みの暖かさを記録し、この影響で都内でもスギ花粉の飛散が始まったものとみられます。

そして、きょう14日(火)はバレンタイン寒波の影響で、北風が強く吹いており、時間を追うごとに寒くなってきています。

ジグザク天気はまだまだ続く

東京の天気と気温の予想(ウェザーマップ)
東京の天気と気温の予想(ウェザーマップ)

上図は東京の天気と気温の予想です。

あす15日(水)からあさって16日(木)にかけてはバレンタイン寒波の影響で、真冬の寒さが続くでしょう。朝は0度を下回る氷点下の可能性があり、晴れても最高気温は8度から9度の予想です。

ところがバレンタイン寒波の抜ける週末はまた一気に昇温し、最高気温は16度と桜の咲く頃の陽気となるでしょう。ところがまた週明けには強い寒気が南下し、21日(火)から22日(水)にかけては、真冬の寒さとなりそうです。

このように、来週にかけても暖気と寒気が交互にやってくるため、気温の変化のかなり大きな状態が続く見込みで、ジグザク天気はまだまだ続くことになりそうです。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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