台風1号が北上中、関東などにはあさって31日(金)朝の通勤時間帯に最も影響か
危険な低気圧が去り、今度は台風1号が北上中
上図はきょう29日(水)午前6時の実況天気図です。台風1号周辺の際立った暖湿気を補給し、各地に大雨や強風(暴風)をもたらした危険な低気圧は、本州付近から三陸沖へ抜けていきました。しかし今度は台風1号自身が北上する番となっています。
あさって31日(金)に伊豆諸島や関東へ最も接近か
台風1号はきょう29日(水)午前9時現在、中心気圧985hPaで、半径35キロと非常に狭いながらも暴風域を持つ強い台風として南大東島に接近中です。きょう夕方にかけて南大東島に最も接近するため、暴風や高波などに警戒が必要です。
その後も北東方向へ進み、海水温の低い所に入るため、徐々に勢力は衰えますが、それでもあさって31日(金)朝から夕方にかけて、伊豆諸島や関東地方に最も近づく見込みです。八丈島に近づく頃には、すでに暴風域はなくなっていますが、それでも最大風速23メートル、最大瞬間風速は35メートルが予想されていて、関東地方には台風1号の北側に広がる前線の雨雲が広がる予想です。
関東には前線に伴うやや活発な雨雲が広がる
上図はあさって31日(金)午前9時の雨や風の予想です。八丈島のすぐ南には台風1号の中心があって、伊豆諸島では台風1号に近い南部ほど台風本体による暴風や大雨のおそれがあり、警戒が必要です。
一方、関東地方にも幅の広いやや活発な雨雲が広がりますが、これは台風1号の北側にある前線に伴う雨雲です。台風1号が北上することによって、やや活発となりながら関東地方に広がる予想です。今のところ、最も強い雨雲がかかるのはあさって31日(金)朝から昼前にかけてで、朝の通勤時間帯に影響が大きくなるでしょう。
とはいっても、総雨量は最大で50ミリから房総半島で100ミリ位、また関東沿岸部に強風域がかかるかどうかのため、大荒れということはまずないと思いますが、台風1号が予報円の北側を進むほど、影響する度合いが大きくなる可能性があり、油断は出来ません。
あさって31日(金)は一気に肌寒く
上図は東京都心の時系列予報です。きょう29日(水)からあす30日(木)にかけては晴れ間が広がり、27度から28度位まで上がる予想ですが、あさって31日(金)は台風1号や前線に向かう北風が強まるため、あまり気温が上がらず、一気に肌寒くなるでしょう。
朝の通勤時間帯には最も雨脚が強まり、北風もやや強く吹く見込みで、気温は昼過ぎにかけて20度には届かない予想です。一気に4月並みの肌寒さとなる予想ですから、雨や風に加えて、大きな寒暖差にもご注意ください。