極寒列島、あさって27日(金)は東京都心で再び雪は降るのか?
まさに極寒列島
過去最強クラスの寒波の襲来を受けている日本列島ですが、上空1500メートル付近の寒気の強さを観測している地点(9時と21時に観測)のデータでは、以下のような記録的な寒気が観測されました。
つくば-15.1度(9時で観測史上1位)
輪島-16.7度(9時で観測史上3位)
秋田-18.7度(21時で観測史上2位)
福岡-15.1度(21時で観測史上3位)
鹿児島-12.3度(21時で観測史上3位)
ともに最も低い今の時期の平年値より10度前後も低く、やはり今回の寒気の強さは、過去最強クラスであったことがうかがえます。
タイトル画像の雲の様子をみても、寒気に伴う筋状の雲が日本の南まで大きく氾濫していて、今回の寒気の強さを物語るとともに、きょう25日(水)は晴れている関東から九州にかけても5度には届かず、乾いた北風も強いため、まさに極寒列島となっています。
あす26日(木)朝も強烈な冷え込みとなる所が多くなりますので、引き続き、路面の凍結や水道管の凍結、破裂などには注意を要します。
また昨夜24日(火)は東京都心でも雪が舞い、初雪となりましたが、あさって27日(金)は関東に雨や雪を降らせる南岸低気圧が通過する見込みです。
27日(金)の予報
あさって27日(金)は、日本の南海上を低気圧が通過する見込みで、関東地方でも一時的に天気が崩れる予報となっています。
きょう25日(水)昼に発表された予報では、神奈川や千葉など南部は雨が主体、栃木や群馬など北部は雪が主体の予報で、その間の東京は曇り一時雨か雪となっています。
東京都心は冷たい雨か
上図は27日(金)昼過ぎ、午後2時の雨やみぞれ、雪の予想です。
南の海上を通過する低気圧の降水域が関東平野部へも一時的に広がり、北部や内陸ほど雪やみぞれに、南部や沿岸部ほど雨になる予想です。
東京に注目すると、東京都心はほぼ冷たい雨で、多摩地方でも八王子はまだ冷たい雨が主体で、奥多摩地方に行くほど、雨に雪が交じるような予想となっています。
27日(金)の南岸低気圧は、関東の南を通過している時点ではあまり発達しないため、低気圧に伴う降水域がかかるのも昼過ぎから夜の初め頃にかけての比較的短い時間で、しかも降水量も少ないとみられるため、雪が降っても積もるようなことはないとみられます。
上空の気温場はいったん大きく上昇
記録的な寒気が流れ込んでいる日本列島ですが、あす26日(木)からあさって27日(金)にかけては、いったん大きく寒気が北上します。
関東地方で降水が予想されるあさって27日(金)午後3時の予想をみると、上空1500メートル付近で平野部で雪の可能性が高まる-3度線が北部まで北上し、きょう25日(水)より10度以上も昇温する見込みです。
また上空500メートル付近の気温も3度以上となっており、雪の可能性が高まる0度以下よりはかなり高めとなっています。
降り始めは空気が乾燥していますので、北部や内陸では雨に雪の交じる所もありそうですが、今のところ、平野部では降っても冷たい雨が主体となりそうです。