東京マラソンは9年ぶりに冷たい雨の可能性が高まる
低気圧が発達しながら通過へ
今年で13回目を迎える東京マラソンが3月3日(日)に迫ってきました。
ところが天気が思わしくありません。
今週末はちょうど低気圧が本州付近を発達しながら通過する予想となっており、現時点ではどの資料をみても、その可能性は高くなってきたと言わざるを得ません。
なかでもよく使われるGSMという計算結果を表したものが上図ですが、低気圧は3日の午前9時の時点で九州に近付いており、この低気圧の前線に伴う降水域が早くも関東まで広がっている予想です。
その後低気圧は発達しながら3日の夜にかけて西日本から東日本へ進む見込みで、西日本では大雨となる恐れもある他、関東でも夜にかけて本降りの雨となる可能性があります。
この低気圧が日本海を進むか、本州上を進むか、本州の南岸を進むかで、東京での雨の降り方や気温、風向きなども大きく変わる可能性がありますが、今のところ、レース中は北風がやや強めに吹いて、冷たい雨となる計算結果が大勢を占めています。
低気圧の進み方が遅くなれば、まだレース終了後に降り出す可能性もありますが、その計算は少数派です。
3月3日(日)は雨の予報
きょう発表された気象庁、及びウェザーマップの週間予報では、東京マラソンが開催される3月3日(日)の天気はともに曇り時々雨の予報で、降水確率は60%~80%と高くなっています。
最高気温は10℃程度の予想ですが、気象庁発表の最高気温の予想幅では8℃~15℃とかなりその差が大きくなっています。これは南岸低気圧となり、冷たい雨が降って気温が上がらなければ8℃程度の真冬並みの寒さとなる可能性がある一方、まだ雨が降らない場合や低気圧が日本海へ入り、南風が吹くような場合は15℃程度まで上がる可能性も一応想定内だということです。
冷たい雨ならば9年ぶり
東京マラソンは春先に行われることが多く、このため冬の季節風が強かったり、春の南風が強かったり、ポカポカ日和だったり、あるいは冷たい雨が降ったりと、様々な天気の中で開催されてきました。
なかでも冷たい雨に見舞われたのは2007年の第1回開催と2010年の第4開催。ともに南岸低気圧が通過し、特に2010年は雪が混じるほどの凍てつく寒さとなりました(この年は津波警報が発表されている中での開催でもありました)。
今年はここまでの寒さは今のところ想定されないものの、2010年以来9年ぶりに冷たい雨の中での開催となるかもしれません。