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前WBCフェザー級チャンプの再起戦

林壮一ノンフィクションライター/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
(写真:REX/アフロ)

 来る3月4日、前WBCフェザー級チャンピオン、マーク・マグサヨが同タイトル暫定王座決定戦のリングに上がる。2022年7月9日、マグサヨは同初防衛戦でレイ・バルガスに1-2の判定で敗れ、ベルトを失った。これが再起戦である。目下戦績は、24勝(16KO)1敗。

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20220711-00305046

 今回の暫定王座決定戦の相手は、元WBA/WBCスーパーバンタム級王者のブランドン・フィゲロア。

 先日行われたバーチャル記者会見でのマグサヨの言葉をご紹介したい。

Esther Lin/SHOWTIME
Esther Lin/SHOWTIME

 「この戦いの勝者は、多くの新たなファンを獲得する筈です。僕はこれまで以上に強くなった姿を見せますよ。フィゲロア戦のために昨年の10月からトレーニングしてきました。スパーリングも何ラウンドもこなしています。試合は素晴らしいものになるでしょう。フィゲロアは優秀なファイターで、常に前に出てきます。が、私も強いので、ハイレベルな戦いになりますよ。

 レイ・バルガスのようなリーチ・アドバンテージを持つファイターには、アジャストが大切だと前回の試合から学びました。本当は自分が勝ったと感じていますが、ジャッジを尊重しますよ。自分のパワーと頑丈さを生かし、フィゲロアを激しく打ちのめすつもりです。

Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 フレディ・ローチから受けた教えの全てに感謝します。今はマーヴィン・ソモディオをトレーナーとして迎えています。彼も素晴らしい指導者で、お互いに理解し合えるんですよ。

 もしバルガスと再戦する機会をもらえるなら、是非やりたいですね。彼が体重を落としてくるようなら、即、リマッチを実現させたいです。3月4日に勝てば、その可能性が広がりますよね。

 僕はいつもハングリーですが、これまで以上に飢えています。この試合に勝たなければならないことは分かっていますよ。再びチャンピオンになるチャンスですから。

写真:REX/アフロ

 当日は最高の夜になりそうです。南カリフォルニアには素敵なファンが沢山います。僕たちは共に見る人を熱くさせるファイターで、誰もがこの試合を現場で目にしたいでしょう。

 トレーニングでは賢く戦えるように、細部にまで気を配っています。ディフェンス力を高めたいですね。バルガス戦はもう少しで勝てたので、僅かな調整が必要です」

 さて、どんなファイトになるか。見逃せない好カードだ。

ノンフィクションライター/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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