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全勝対決! WBAライト級タイトルマッチの挑戦者が練習を公開

林壮一ノンフィクションライター
(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 5月28日にゴングが鳴るWBAライト級タイトルマッチ。26戦全勝24KOの3階級制覇チャンピオン、ジャーボンテイ・"タンク"・デービスに挑む1位のローランド・ロメロが練習を公開した。

 ロメロの戦績は14戦全勝12KO。全勝同士の潰し合いとなる。

(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 ロメロは言った。

 「1ラウンドでヤツをKOしてみせる。野郎は逃げ回るかもしれないが、俺の一発を食えば終わりだ」

 この両者は昨年12月5日に対戦する予定だった。しかし、ロメロが婦女暴行罪で訴えられ、延期となった。潔白を認められた挑戦者は、満を持してデービス戦に向かう。

(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 「試合が決まれば一瞬一瞬を大事に、充実感で満たされながら過ごすのが俺のやり方。でも、タンクは人間的に好きじゃねぇ。おそらく、この試合ではヘトヘトになるだろうよ。

 こちらは2017年からタンク戦を希望してきた。俺はやりたいが、ヤツは望んじゃいなかった。あの野郎は、俺とのスパーを2度も逃げた過去がある」

 ロメロが出場できなくなった昨年12月5日は、代役としてイサック・クルスがデービスに挑戦。敗れはしたが善戦した。

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20211207-00271435

 「俺はクルスがデービスに打ち勝ったと見たよ。あのファイトでデービスは弱点を晒したな。ヤツは強打を持つ相手に脅えているのさ」

(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 「それに顔を突き合わせてみて、あいつが物凄くナーバスになっていることも分かった。野郎は俺に何も言えなかった。俺をKO出来るなんて思っちゃいない筈だ。俺はヤツがこれまでに対戦した誰よりも正確なパンチを打つし、強く、爆発力も備えている。

 今回のキャンプでは、ホエル・カサマヨールに来てもらった。素晴らしいサウスポーだな。彼から多くを学んだ。俺の動きについても助言をもらった。

 今、デービスに何か言う事は無い。拳が全てを語るさ」

 米国ではビッグマッチが続くが、WBAライト級タイトルマッチも見逃せない大一番だ。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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