WBAとWBOで2位、IBFが3位、WBCでは4位にランクされるウエルター級の新鋭、ジャロン・エニス(24)が、27度目のKO勝ちを飾り、自身の戦績を29戦全勝とした。

 対戦相手のカスティオ・クレイトンは、19勝(12KO)1分けの元ロンドン五輪カナダ代表であったが、難なく2回で沈め、IBF同級タイトルの挑戦権を得た。

(C)Stephanie Trapp/SHOWTIME
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 エニスは立ち上がりから鋭く、テンポのいいジャブでペースを掴む。一つ一つの動きが自信に溢れていた。

 2ラウンドの半ばまではサウスポースタンスで戦っていたが、オーソドックスにスイッチすると、右ストレートをクレイトンに叩き込んでフィニッシュ。

 プロ転向後、負け知らずのオリンピアンも立ち上がりはしたが、足元がおぼつかずレフェリーが試合終了を宣言した。公式KOタイムは2分49秒。

(C)Stephanie Trapp/SHOWTIME
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 この日、リングサイドにはWBA/WBC/IBFウエルター級王者のエロール・スペンス・ジュニアの姿があったが、エニスは早速ラブコールを送った。

 「今や俺はIBF1位だ。デカい獲物がここにいる。釣り上げる時がきたようだぜ」

(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
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 スペンスは笑みを浮かべながら応じた。

 「俺はヤツよりずっと高いところにいる。正しい態度をしなきゃな。自分のところまで辿り着くのは長い道程だろう。でもヤツは、この俺を釣り上げたいと確かに言った。望まなければ獲物は手に入らないが、俺を釣るのは相当難しいぜ」

(C)Stephanie Trapp/SHOWTIME
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 エロール・スペンス・ジュニアは、4月16日にヨルデニス・ウガスを下してWBAウエルター級タイトルを得、現在WBC、IBFと合わせた3冠王者だ。スペンスは、ウガス戦の直後から、WBO同級チャンピオンであるテレンス・クロフォードとの統一戦を切望し、クロフォードもまた、4冠戦実現を希望する。

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20220503-00294096

 快勝したエニスに、タイトル挑戦が実現するのはいつか。本人が豪語したように、大物喰いを果たせるか。