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マイク・タイソンの前座に出場するスラムダンク王者を、チャンプ田口良一が分析

林壮一ノンフィクションライター
ボクシングでも、その身体能力の高さを見せるか(写真:ロイター/アフロ)

 数カ月前から話題になっているマイク・タイソンvs.ロイ・ジョーンズ・ジュニアのエキシビションマッチが、ついに来週開催される。

 その前座にNBAの元スター、ネイト・ロビンソンが参戦する。

 ロビンソンは3度スラムダンクコンテストでチャンピオンとなった選手である。

 https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20201028-00204564/

 ボクシング界きってのNBAファンである元WBA/IBFライトフライ級チャンピオンの田口良一に、ロビンソンのボクシング挑戦について聞いた。

写真:山口裕朗
写真:山口裕朗

 「身長175センチであれだけダンクシュートを決めるんですから、本当に身体能力は化け物だと思って見ていました。

 ポイントガードとしては、直感でやっているような印象でした。身長が足りない分、身体能力で補っていたと思います。

 最後の2シーズンはあまり出場の機会がありませんでしたが、12シーズンは第一線でプレーしましたよね。実力がなければ生き残れませんよね……。

 個人的に好きな選手でしたから、応援していました」

TRILLER社が作成した試合のポスター
TRILLER社が作成した試合のポスター

 「36歳ですが、ボクシングの練習をガッツリしているようで、楽しみです。『どうせ無理だ』と思っている人も沢山いるようですから、そういう人を見返してほしいなと。ギャフンと言わせてほしいです。

 どうせなら1試合だけじゃなく、やるからにはボクシングを続けて、少しでも上を狙ってもらいたいです。

 バスケのプレーを参考にするなら、リングでもトリッキーな動きを見せ、相手のパンチを躱しながら打っていくんじゃないかな。相手にとって嫌な足の運びをするようなイメージがあります。

 もし、僕が彼と一緒にトレーニングするとしたら、『どういう風に戦いたいか』を聞き、彼の意見を尊重しますね。あんまりガードさせずに本能でよけるような戦い方をさせるるかもしれません(笑)。とにかく身体能力を生かしたいですね」

 タイソンvs.ジョーンズのセミファイナルに組まれたクルーザー級6回戦にも注目だ。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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