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メイウェザーの教えを受けた19戦全勝の26歳が、間も無く初の世界タイトル戦

林壮一ノンフィクションライター
メイウェザーのアドバイスはいかなる効力を及ぼすか(写真:REX/アフロ)

 2012年11月のデビュー以来、19戦全勝9KOと快進撃を続けているアンジェロ・レオ(26)。ニューメキシコ州アルバカーキ出身の彼は、住居をラスベガスに移し、フロイド・メイウェザー・ジュニアのアドバイスを受けた。

 ほんの数回だったが、レオにとって非常に貴重なものとなったそうだ。

 現地時間8月1日、レオはWBOスーパーバンタム級タイトル空位決定戦に出場する。対戦相手は19戦全勝6KOのトラメイン・ウィリアムズ(27)。

 当初、レオは同じ歳のフィラデルフィアン、ステファン・フルトンと対戦する筈であった。フルトンも18戦全勝8KOと注目を集めているが、試合3日前に新型コロナウィルスの感染が明らかになり、急遽ウィリアムズが代役を務めることとなった。

 

 レオは語る。

 「ボクシング人生で最高のコンディションを築いた。肉体的にも精神的にもベストだ。世界タイトルに挑むこの日を待ち望んでいた。フロイド・メイウェザー・ジュニアとは、ジムで2回ほど会った。戦い方に関するアドバイスをしてくれたし、トレーニングもサポートしてくれた。ラスベガスの住民になったのは正解だったね。変化のある攻撃、接近戦でのフットワーク、頭の動きが鍵になるだろう。

 フロイドと俺のトレーナーの知識は非常に良く噛み合っている。フロイドからは、冷静に戦うことがいかに大切かを説かれたよ。そうした彼のメンタルの強さが、パウンド・フォー・パウンドに上り詰めた理由なんだろうね」

 レオは声明を出すなかで、故郷の名チャンプ、ジョニー・タピアの名を挙げた。

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20200527-00179404/

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20200626-00183226/

 「世界タイトルを獲得し、勝利を故郷であるアルバカーキに捧げたい。ジョニー・タピア以来、偉大な世界チャンプが生まれていない。タピアに継ぐ男になりたいね」

 間も無くゴングだ。レオはベルトを手にできるか。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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