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間も無くゴング! 4冠統一スーパーミドル級タイトルマッチ

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Ryan Hafey & Esther Lin/PBC

 ついに今夜、スーパーミドル級4冠王者、サウル・"カネロ"・アルバレスvs.元WBOスーパーウエルター級チャンプ、ハイメ・ムンギア戦のゴングが鳴る。

 前日計量をカネロは166.8パウンド、ムンギアは167.4パウンドでパスした。

Ryan Hafey & Esther Lin/Premier Boxing Champions
Ryan Hafey & Esther Lin/Premier Boxing Champions

 最終記者会見での両者の言葉をご紹介しよう。まずは、チャンピオンのカネロ。

 「これは偉大なるメキシカン同士の戦争だ。ムンギアも私も勝つためにリングに上がる。が、勝者となるのはこちらだ。決定的な差を見せて勝つよ。ファンは我々のファイトを心の底から楽しむだろう。2人のメキシコ人ファイターが、4本のベルトを懸けて戦うという歴史を作れ、とても誇りに思っている。

Ryan Hafey & Esther Lin/Premier Boxing Champions
Ryan Hafey & Esther Lin/Premier Boxing Champions

 今回のファイトは、過去のそれよりも気分がいい。準備万端だ。何ラウンドまで運ぶか分からないが、メキシコのファンは私たちのファイトに熱狂するだろう。経験vs.若さと表現する人がいるが、まったく気にならない。私はカネロだ。勝つために必要なものはすべて持っているし、何をすべきかを正確に理解している。

Ryan Hafey & Esther Lin/Premier Boxing Champions
Ryan Hafey & Esther Lin/Premier Boxing Champions

 メキシコの祝日に催される盛大なイベントの主役となれて幸福だ。誰をサポートしているかに関係なく、この試合はメキシコのファンのためのものだ。ムンギアと戦えることをとても誇りに思う。

 ムンギアはパワーのある、良いファイターだ。一方、私は強いファイターであり、それをもう一度皆さんにお見せするよ」

Ryan Hafey & Esther Lin/Premier Boxing Champions
Ryan Hafey & Esther Lin/Premier Boxing Champions

 挑戦者、ムンギアも言った。

 「カネロに挑戦できることに、これ以上ない喜びを感じると共に、興奮しています。僕を支えてくれるチームのメンバーも、ファン全員もメキシコ人同士の激闘における勝利を期待している筈です。必ず目にして下さい。決して失望させはしません。

 カネロには偉大なファイターたちと対戦してきた、豊富な経験があります。僕はそのようなキャリアは持っていないかもしれませんが、若さがあります。試合当日は自分の能力を、存分に披露するつもりです。

Ryan Hafey & Esther Lin/Premier Boxing Champions
Ryan Hafey & Esther Lin/Premier Boxing Champions

 フレディ・ローチの指導の下、多くのことに取り組み、素晴らしいトレーニングキャンプを終えました。僕が学んだすべてをご覧ください。

 私もカネロも、相手をKOするという同じ考えでこの地に来てい​​るので、ワクワクしています。彼が僕をノックアウトしたいという感情は、願ってもないです。こちらこそ、彼をKOしてやりますよ。素晴らしい戦いになるでしょう。

Ryan Hafey & Esther Lin/Premier Boxing Champions
Ryan Hafey & Esther Lin/Premier Boxing Champions

 自分の能力を皆さんにお見せ出来ることに興奮しています。実に素晴らしい瞬間が訪れようとしています。今は自分の時代を切り拓くための、ステップアップだと認識しています。リングの外ではカネロに敬意を表しますが、戦いの最中でそんな感情は消えてしまうでしょう。

Ryan Hafey & Esther Lin/Premier Boxing Champions
Ryan Hafey & Esther Lin/Premier Boxing Champions

 いよいよゴングだ。生き残るのはどちらか。筆者は、カネロの166.8パウンドという体重が、絞り過ぎという気もするが……。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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