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小室圭さん3度目の司法試験、世界的話題になったのが当日の服装だったというこの現実は

篠田博之月刊『創』編集長
週刊誌が一斉に報道(『女性自身』『週刊女性』『週刊新潮』筆者撮影)

 最近、週刊誌特に女性週刊誌が一斉に取り上げたのが7月26・27日の小室圭さんの司法試験の話題だった。眞子さんとの生活の今後がどうなるかがその結果で左右されるわけだから、話題になるのは当然なのだが、そもそも結果発表は10月だ。今回は、受験したというだけの話題なのだが、大きな扱いになったのは、試験当日の小室圭さんの服装だった。女性週刊誌はカラーグラビアでその写真を紹介した。

 また現地でもYouTubeに動画がアップされているというから、いまや小室さん夫妻は国際的話題になっているようなのだが、司法試験にからむ話題がほとんんど当日のラフな服装に関するものという、この現実はどうなのだろうか。

話題になった小室圭さんのラフな服装とは

 どんな服装だったかというと、こうだ。

《試験会場に現れた圭さんは、『ラルフローレン』のボタンダウンシャツにカーキ色の半ズボンを合わせたアメリカンカジュアル。開襟部分からは以前に海外メディアでキャッチされた胸毛がのぞいている。ボストンバッグを肩から下げ、白の不織布マスク姿。お馴染みとなったポニーテールは、長くなって首筋にまで達していた。》(週刊女性PRIME)

 予想外のラフな格好だったというのが話題になったのだ。しかも2日目も同じ服装だったことがまた話題になった。

 百聞は一見にしかず。ネットに上がっている写真や動画を見ていただこう。解説付きで動画を公開しているのは「NEWSポストセブン」だ。

https://www.news-postseven.com/archives/20220806_1781282.html?DETAIL

【動画】小室圭さん、なぜ2日連続「同じ服」で司法試験に臨んだのか

 大勢の取材陣が押し掛けることが予想されるなかで、このラフな格好で堂々と現れるところが小室さんの特徴かもしれない。以前は、「スターウォーズ」の「ダースベイダー」がシャツなどで目について、バッシングに対する復讐という意図ではないかなどと話題になったが、恐らく本人は、ゴシップネタになることにいちいち構っていられないという考えなのだろう。

 それはそれである意味潔いのだが、ただその本人の意向とは別に、週刊誌やネットでは大きな注目を浴びることになった。女性週刊誌だけでなく『週刊新潮』8月11・18日合併号も巻頭グラビアで小室さんの今回の写真を掲載している。

 同誌掲載の写真は配信会社から入手したもののようで提供元のクレジットが付記されているのだが、他誌はどこから入手したのか。わざわざこの取材のために日本からスタッフを派遣することはないだろうから、やはり配信会社から入手したのだろうか。

黙殺されても食い下がった『週刊女性』記者

 独自の取材を行ったことを強調しているのは『週刊女性』だ。同誌8月16日号の記事では「本誌記者」が小室さんに質問を投げかけた様子が書かれている。それをもっと詳しく紹介しているのはウェブ版の「週刊女性PRIME」だ。

https://www.jprime.jp/articles/-/24676

【速報】独占直撃!小室圭さんがNY司法試験を再々受験、「ふくみ笑顔」に隠された手応え

 本誌記者といっても契約している現地スタッフなのかもしれないが、この女性記者が小室圭さんを追いかけて質問を発し続けるその執念もなかなかのものだ。

《「小室さん、お疲れ様です」と声をかけると、微笑みながら1度会釈する圭さん。

――今日の試験の手ごたえはいかがでしたか?

圭さん「……」(じっと前を見据えて)

――明日の試験に向けて準備していることや「あと5点」の壁を乗り越えるためにどんなことをされてきたのでしょうか?

圭さん「……」

――眞子さんからはどのような応援が? 今朝はどんなやりとりがありましたか?

圭さん「……」

 ひと言も発さないものの、マスクをしててもわかるほど満面の笑みを浮かべながら、すれちがう外国人受験生に対しても笑顔をふりまく。》

 この日の様子は、実はYouTubeを検索すると動画も幾つか投稿されているのだが、確かに小室さんをずっと追いかけ、話しかけ続ける女性が写っている。『週刊女性』特派記者らしいその人は黙殺されても追い続け、質問を発していくのだが、何と小室さんが帰宅した自宅にまで直撃をおこなったらしい。先に引用した記事の後にこう書かれている。

《「ひと言だけでも頂戴できれば」と記者が話しかけるも、背中を向けて試験会場にいったん引き返す圭さん。30分後に自宅アパートメントに帰宅する圭さんに再度話しかけたが、記者を一瞥するだけで取材に応じることはなかった。》

パパラッチに代わるユーチューバーたち

 ご存知のように海外で有名人を追いかけ、隠し撮りした写真をメディアに売り込むカメラマンたちを「パパラッチ」と呼ぶが、小室さん夫妻の自宅周辺にパパラッチが出回っていることは以前から報じられていた。

 ただ今回、小室さんに張り付いてカメラを向けているのは、従来のプロの写真家であるパパラッチとは異なる人たちなのだという。

『週刊ポスト』8月19・26日号が「小室圭さんに狙いを定めたパパラッチより怖い現地ユーチューバー」と題する記事を掲載している。文中の「デイリー・メール」とは、小室さん夫妻をよく取り上げているイギリスのメディアなのだが、最近はそうした既存のメディアと異なる人たちが現場にいるというのだ。

《「デイリー・メールは妻の眞子さん(30)との夫婦生活を報じ続けてきたメディアなので、今回も小室さんを追うのは分かります。驚いたのは、現場に“素人”がたくさんいたことです」

 そう話すのは、ニューヨーク在住の日本人ジャーナリスト。試験当日、会場で小室さんを待ち構えるメディアに交じってスマホのカメラを向けていたのは、現地の「YouTuber」たちだったという。

「いまやニューヨークのYouTuberたちにとっても、小室さんは“再生回数の稼げるコンテンツ”と化しているんです。試験初日(26日)にはさっそく会場付近での小室さんの動画が多数アップされ、10万再生以上稼ぐチャンネルも珍しくなかった」(同前)

 7月初旬には、現地のYouTuberが、地元のパン店を訪れた小室夫妻の姿をYouTubeで公開し、再生回数はすでに40万回超。

〈貴重な動画をありがとうございました〉〈お手柄〉といった日本語のコメントなどが700件以上ついていた。》

 何と小室さんの周りには、従来のパパラッチと異なるユーチューバーたちがたくさん集まっているというのだ。記事の最後で匿名の皇室ジャーナリストがこう指摘している。

「ユーチューバーの中には、海外パパラッチ以上に危険な行為をしかねない人たちがいます」

本質的な問題が消えて単なる消費の対象に

 パパラッチも、有名人のプライバシーを切り売りしている存在だが、多くはプロのカメラマンだ。しかし、それに代わって最近、有名人にビデオカメラを向けて投稿しているユーチューバーは、素人故に無茶をする人も少なくないらしい。パパラッチに追い回されてダイアナ妃が交通事故死を遂げたことは知られているが、今後、そのたぐいの事故が起こらなければよいのだが。

 それ以上に気になるのは、小室圭さんの話題が、ゴシップネタとして消費されるだけになってしまっていることだ。日本の週刊誌による一方的なバッシングもいろいろな問題を含んでいるが、一応、象徴天皇制をどう考えるのかということが背景にあり、皇室をダメにする存在として小室さんを叩いていたわけだ。しかし、小室さんの服装を話題にし、街中で追い回すだけの取り上げ方には、そういう背景が抜け落ちており、ただゴシップとして消費されているだけだ。

 もう5年に及ぶ小室夫妻へのバッシング騒動は、当人たちがどこまで意識しているかはともかく、象徴天皇制のありかたと深く結びついていた。昨年、一部メディアでは、眞子さんや佳子さんは、皇室という自由のない空間から脱出するには結婚による皇籍離脱しかないと考えていたという指摘もなされていた。そうした指摘がどこまで正確なのかはわからないが、眞子さんの一連の行動にはそういう見方が登場しても不思議ではないものが垣間見えた。つまり、一連の騒動は、象徴天皇制下での皇室、そこにおける女性のあり方、ジェンダー問題まで提起していたとも言えるのだ。

 小室圭さんと眞子さんの結婚生活が今後どうなっていくかは、その意味でなかなか重たいテーマとも関わっていると言える。

 確かに三回目の司法試験で注目が集まっているその日に、敢えて話題になりそうな服装で登場するという小室圭さんのキャラクターが興味の対象になってしまうのもわからないではないのだが、今回の騒動は、天皇制のあり方といった本質的な問題からかけ離れてしまっている。日本で続いたバッシング一色報道は異常だったから、アメリカでの取り上げられ方がそれと違っているのは歓迎すべきなのかもしれないが、小室さんの服装だけが話題になるという今回の騒動は、もう小室夫妻が単なる消費の対象になってしまっていることを意味している。

 小室夫妻の行方がどうなるかという問題は、日本社会にとって重たい天皇制のあり方というテーマと結びついていることを私たちは忘れるべきではないと思うのだが。 

【追補】何と2日目はビーチサンダルという続報

 上記の記事は8月10日朝に配信したのだが、実際に書いたのは9日だった。予想外に多くの人に読んでいただいたようでそれはありがたいのだが、2~3、補足しておこう。

 記事を書いた翌日10日に発売された『週刊文春』8月18・25日号が「小室圭さん44平米 愛の巣の代償」という特集記事を掲げており、小室圭さんの司法試験受験時の服装に触れている。1日目、ラフな服装で現れたことを紹介した後、いささか驚いたのは2日目のこの記述だ。コメントしているのは他の受験生だ。

「試験会場でビーチサンダルを履いていたのです。ビニールっぽい白い鼻緒に、緑のサンダル。会場に来るまではスニーカーだったようなので、会場内でわざわざ履き替えたのでしょう」

 どう報じられようと我が道を行くという小室さんだが、ビーチサンダルはさすがにすごい。他誌が報じていなかったのは、試験会場からの行き帰りを張り込み撮影していたからだろう。試験会場内の撮影はできないだろうが、もし撮影されていたら、世界が注目する司法試験会場でビーチサンダルというこの写真はスクープ扱いになったかもしれない。

 ちなみにこの『週刊文春』記事は、小室夫妻の近隣の取材も行っており、同誌は独自の現地取材を敢行したようだ。それから上記記事で『週刊女性』についても、直撃したのは現地スタッフかもしれないと書いたが、カラーグラビアの小室さんの写真には「撮影/渡邉智裕(本誌)」とクレジットが入っているから、同誌はカメラマンを含めそれなりの独自取材態勢をとったようだ。

 それよりも気になるのは、その『週刊女性』8月16日号の特集記事は「眞子さまが隠れ住む洗濯機ナシ家賃割安な本当の家」という見出しだが、この内容がいささか驚くべきものだ。記事中で匿名の在米日本人が「実は、小室さん夫妻が住んでいるのは、海外メディアが“ふたりの新居”と報じたマンションではないのです」と語り、本当の家は別にあると説明。同誌はその「本当の家」を直撃し、帰宅した眞子さんに「小室さん!」と声をかけている。

 それを表現した見出しが「眞子さんが隠れ住む本当の家」なのだが、それ以上の詳しい事情は書かれていない。どちらにしてもプライベートな自宅をこんなふうに詮索すること自体、褒められたものではないのだが、今まで報じられてきたマンションは実は違うというこの話、いったいどういうことなのだろうか。

 長い「追補」になってしまったので、この部分の記述を含め、その後女性週刊誌が相次いで佳子さんの恋人報道や何と悠仁さんの「お妃選び」の話まで報じていることに、別稿で少しコメントしたいと思う。

【さらに追補】この記事の続報と佳子さん恋人報道については下記に書いたのでご覧いただきたい。

https://news.yahoo.co.jp/byline/shinodahiroyuki/20220818-00310788

小室圭さんビーチサンダル事件と佳子さんの恋人報道―秋篠宮家関連の騒動の行方は

月刊『創』編集長

月刊『創』編集長・篠田博之1951年茨城県生まれ。一橋大卒。1981年より月刊『創』(つくる)編集長。82年に創出版を設立、現在、代表も兼務。東京新聞にコラム「週刊誌を読む」を十数年にわたり連載。北海道新聞、中国新聞などにも転載されている。日本ペンクラブ言論表現委員会副委員長。東京経済大学大学院講師。著書は『増補版 ドキュメント死刑囚』(ちくま新書)、『生涯編集者』(創出版)他共著多数。専門はメディア批評だが、宮崎勤死刑囚(既に執行)と12年間関わり、和歌山カレー事件の林眞須美死刑囚とも10年以上にわたり接触。その他、元オウム麻原教祖の三女など、多くの事件当事者の手記を『創』に掲載してきた。

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