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ゴーグルを装着したウクライナ兵「FPV神風ドローンで標的に命中しガッツポーズ」レア動画公開

佐藤仁学術研究員・著述家
(写真:ロイター/アフロ)

2023年6月にゴーグルを装着してFPV神風ドローンを操縦しているウクライナ軍の兵士が、FPV神風ドローンが標的に突っ込んでいき爆発した後に喜んでいる動画が公開されていた。

2022年2月にロシア軍がウクライナに侵攻。ロシア軍によるウクライナへの攻撃やウクライナ軍によるロシア軍侵攻阻止のために、攻撃用の軍事ドローンが多く活用されている。小型の民生品ドローンに爆弾を搭載して標的に突っ込んでいき爆発する、いわゆる神風ドローンをウクライナ軍もロシア軍も多く使用している。

突っ込んでいき爆発するシーンをFPV(ファースト・パーソン・ビュー)で撮影することも多い。FPVはドローンに搭載されたカメラからの風景が操縦者に見える。

FPVで撮影された標的に突っ込んでいく攻撃シーンの動画は頻繁に公開されており、欧米やウクライナのメディアでも放送されている。だが、ゴーグルを装着しFPV神風ドローンを操縦しているウクライナ兵が、ドローンが標的に命中し喜んでいる動画が公開されるのは珍しい。

この動画のウクライナ兵は室内の階段に座りながらゴーグルを装着してFPV神風ドローンを操縦していたが、最前線の屋外でゴーグルを装着してFPV神風ドローンを操縦しているウクライナ兵も多い。

ウクライナ政府は神風ドローンを大量に調達するために世界中に寄付金の支援を呼びかけており、多くのドローンと爆弾を調達している。

▼FPV神風ドローンが標的に突っ込んでいったことを確認して喜ぶウクライナ兵

▼ウクライナ軍のFPV神風ドローンがロシア軍の監視タワーに突っ込んでいく動画。このような動画が毎日のように公開されている。

(この動画は上のウクライナ兵が操縦してるものではない)

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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