第2次大戦時にナチスドイツが約600万人のユダヤ人、政治犯、ロマなどを殺害した、いわゆるホロコースト。そのホロコーストの象徴のような施設が、ポーランドに設立されたアウシュビッツ絶滅収容所で、アウシュビッツでは約110万人が殺害された。ナチスドイツの収容所政策は「労働を通じた絶滅」だったので、死ぬまで働かされ、働けない子供や老人は収容所に到着直後に選別されてガス室で殺害された。

1940年6月14日は、最初のポーランド人728人(主に政治犯とレジスタンス参加者で生き残ったのは325人)、ユダヤ人20人が刑務所からアウシュビッツに移送された日で今年で81年目。Googleのデジタルアーカイブ「Google Arts & Culture」にも1940年6月14日の大量輸送開始の時の様子の写真がデジタルアーカイブとして掲載されている。昨年(2020年)の6月14日には、アウシュビッツへの大量輸送開始80年を記念して、囚人の手紙をデジタルアーカイブとして公開した。

Googleでは他にも様々な歴史や自然科学に関する世界中の知をデジタルアーカイブGoogle Arts & Cultureで公開し、世界中の研究者の研究や学生の学習などに活用されている。戦後75年が経ち、ホロコースト生存者らの高齢化が進み、記憶も体力も衰えており、当時の様子や真実を伝えられる人は近い将来にゼロになる。ホロコーストの記憶や経験を後世に伝えようとして、当時の写真や地図、歴史的な記録、手紙などをデジタル化して保管する動きはGooogleだけでなく多くのホロコースト博物館やユダヤ財団、大学などで進められている。またホロコースト生存者らの証言を動画や3Dなどで記録して保存している、いわゆる記憶のデジタル化も積極的に進められている。デジタル化された写真、手紙、証言や動画は欧米やイスラエルではホロコースト教育の教材としても多く活用されている。

▼アウシュビッツで大量輸送開始を記念した式典(2021年6月14日)

▼Google Arts & Cultureでの掲載を伝えるアウシュビッツ博物館のツイート