ホロコースト生存者との初めての思い出をツイッターで「#FirstSurvivor」ラビが呼びかけ
アウシュビッツ強制収容所がソ連軍に解放された1月27日は国際ホロコースト記念日だ。第2次世界大戦時にナチスドイツによって600万人以上のユダヤ人、ロマ、政治犯らが殺害された。70年以上の時が経ち、ホロコーストの生存者らも高齢化している。ホロコースト生存者らは欧米やイスラエルで語り部として現在でも若者らに、当時の経験を伝えている。だが、ホロコースト生存者も年々、減少している。
ユダヤ教のラビのZvi Solomons氏は、初めてホロコーストの生存者に会った時の感想や思い出をツイッターで「#FirstSurvivor」のハッシュタグをつけてシェアして欲しいと訴えた。Solomons氏の叔父もホロコースト生存者で、南フランスで匿われて生き延びることができたが、娘はアウシュビッツに送られた。
「彼らの証言や経験は歴史的な記録として重要」
Solomons氏の呼びかけに対して、多くの人々が初めてホロコースト生存者や経験者に初めて会った経験や思い出をツイートした。Judy Stone氏は、自分の母がホロコースト生存者だったが、そのことを孫たちには知られたくなかったと明かした。また英国のナショナルホロコーストセンターのHenry Grunwald氏は「私の父のEugenは労働ビザを持っていたので、1939年4月にチェコスロバキアから英国に来ることができた。だが、多くの家族が強制収容所で殺された」と投稿。David Pinto-Duschins氏も「私の父がホロコースト生存者で、父はブダペストのゲットーを出て、孤児院に匿われていたが、残りの家族は全員、殺害された」とツイート。Barbara Rich氏も「プラハで1924年に生まれた私の母がホロコースト生存者で、1939年にデンマーク、1943年にスウェーデン、1946年に英国に移住してきた。だが母はプラハを出発してから、もう自分の家族には二度と会えていない」と投稿。
Solomons氏は「世界中の人々が、ソーシャルメディアを使って多くのホロコースト生存者に関する情報を拡散して欲しい。ホロコースト生存者一人一人の経験と思い出は美しくもあり、悲しいものでもある。心が痛むものがほとんどだが、彼らの証言や経験は歴史的な記録として重要なものばかりだ」と語った。