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米国コネチカット州スタンフォード市「歩きスマホ」で罰金を検討

佐藤仁学術研究員・著述家
(写真:ロイター/アフロ)

 「歩きスマホ」は日本だけの問題ではない。世界中で多くの人が歩きながらスマホをチェックしており、事故やトラブルが後を絶たない。

ホノルルでは2017年10月から道路横断中の「歩きスマホ」で罰金

 2017年10月からハワイのホノルルでは、道路横断中の「歩きスマホ」に罰金が科せられるようになる。罰金は15ドル(約2,000円)から99ドル(約12,000円)で違犯した回数によって以下のように額が異なる。

コネチカット州スタンフォード市でも罰金30ドルを検討

 ホノルルでの道路横断中の「歩きスマホ」への罰金導入が他の都市にも影響を与えている。コネチカット州スタンフォード市でも「歩きスマホ」での罰金を検討しているとブルームバーグが報じていた。スタンフォード市は人口12万人の小さな都市。

 

 スタンフォード市のボードメンバーのJohn Zelinsky氏によると「罰金の目的は歩行者の注意喚起。歩行者が負傷したり、事故で死なないようにすること。市の収入を目的としているわけではない。赤信号でも『歩きスマホ』をしながら、道路を渡ろうとする人が多く、彼らは自動車が止まってくれると思い込んでいるようだ。『歩きスマホ』での罰金は1回の違反につき30ドル(約4,000円)くらいが妥当だろう」とのこと。スタンドフォード市長のDavid Martin氏は「道路を歩いている時に注意をしていないのは危険だ」とコメント。

 ホノルルで導入される道路横断中の「歩きスマホ」への罰金は今後、アメリカの他の都市にも広がるのだろうか。

 

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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