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元虎戦士たちの『第48回社会人野球日本選手権』

岡本育子フリーアナウンサー、フリーライター
左から守屋功輝投手、石井将希投手、高野圭佑投手、金田和之投手。元阪神の4人です。

 11月8日から京セラドーム大阪で開催された『第48回社会人野球日本選手権大会』は、大阪ガスの2年ぶり3度目の優勝で19日に幕を閉じました。これで社会人野球の今季の全国大会は終了し、各チームとも来年に向けて動き始めます。選手の進退も含めて、ですね。

 今大会の元阪神選手たちは、2年連続となる三菱重工Westの金田和之投手(33)、日本製鉄鹿島に今季加入した守屋功輝投手(30)、そして創部5年目で初出場となったエイジェックには今季から高野圭佑投手(31)と、昨年から加入している石井将希投手(28)がいます。

 私も観戦に行ったのですが、なんと3チーム揃って初戦敗退という残念な結果になってしまいました。でも4投手とも登板しているので、日程順に試合結果とそれぞれのコメントをご紹介します。ただしエイジェック・高野投手には話を聞けていません。ご了承ください。

※ことしの『第48回社会人野球日本選手権大会』の組み合わせ表。京セラドーム大阪にて。
※ことしの『第48回社会人野球日本選手権大会』の組み合わせ表。京セラドーム大阪にて。

◆日本製鉄鹿島・守屋功輝投手 

 守屋投手が所属する日本製鉄鹿島は、大会2日目の1回戦で、昨年の覇者であり、今夏の都市対抗野球でも優勝したトヨタ自動車と対戦しました。

◇11/9 第1試合 (1回戦)

トヨタ自動車-日本製鉄鹿島

  トヨ 300 000 001 = 4

  鹿島 020 000 000 = 2

 ▼バッテリー

 【ト】嘉陽/高祖

 【鹿】諸見里-金城-守屋/松田

 ▼本塁打

 【鹿】今里2ラン(嘉陽)

 トヨタ自動車が1回に4連打で3点先取しますが、日本製鉄鹿島は2回に今里凌選手の2ランで反撃!そのまま試合は進み、3対2で迎えた8回に守屋投手が登板して2死満塁のピンチを切り抜け無失点。しかし9回は先頭に二塁打され、2死を取ったあとに内野安打で1点を失います。

 なお日本製鉄鹿島の打線は3回以降、トヨタの先発・嘉陽宗一郎投手の前に1安打と、ほぼ完ぺきに抑え込まれました。出塁も5回(四球と相手失策で一、二塁)と7回(今里の右前打)のみ。8回、9回は三者凡退で完投を許して試合終了です。

2回、1点差に迫る2ランを打った日本製鉄鹿島の8番・今里凌選手。2ボールからの3球目を捉えたものです。
2回、1点差に迫る2ランを打った日本製鉄鹿島の8番・今里凌選手。2ボールからの3球目を捉えたものです。

今里選手の前に左前打を放った6番・山口駿太郎選手(左)と、ホームインして喜び合う今里選手(右)。
今里選手の前に左前打を放った6番・山口駿太郎選手(左)と、ホームインして喜び合う今里選手(右)。

「もし僕が抑えていたら…」

守屋投手は、まず相手の嘉陽投手について「ほんまにいかついです!1軍のローテに入れるピッチャーですね」と表現しました。確かに、昨年の日本選手権でトヨタ自動車が優勝した際は大会MVP、ことしの都市対抗でも優勝に貢献して橋戸賞受賞という28歳の右腕です。社会人野球の世界で輝く一等星と言えるでしょう。

 そういえば嘉陽投手は入社1年目の2018年9月14日に、阪神ファームとの練習試合(鳴尾浜)で登板していますね。結果は6回から2イニングを投げ3三振を奪ってピシャリ!ちなみに打者は小豆畑眞也選手、高山俊選手、板山祐太郎選手、中谷将大選手、西田直斗選手、緒方凌介選手でした。

 では守屋投手自身の話に戻ります。久しぶりの京セラドーム大阪で、1点ビハインドの8回に登板し、2安打と死球などで2死満塁とするも「0点に抑えられたら何でもいいと思って」ピンチをしのぎます。しかし「甘くなった」と反省する9回を振り返りましょう。

 先頭打者に二塁打を許したものの、後続を空振り三振とピッチャーゴロに打ち取って2死。「ピッチャーゴロ、強襲でした!両足にガンガンと当たって跳ねて、それを必死で捕って投げて、何とかアウトにできた。めっちゃ痛かったです!」と守屋投手。

 そのおかげでランナー二塁のまま、次はサードゴロ。チェンジ!と思ったら、これが内野安打となり1失点。「はい。とにかく8回、9回とも先頭を出してしまったのがよくないですね。もっと簡単に抑えていたら(攻撃が)変わったかも。9回もそうです。1点差が2点差になってしまったんで」

 そしてもう一度「抑えていたら、もしかしたら」と繰り返したあと「今いる、このメンバーでできる最後の試合。ことし入らせてもらって、このチームがめちゃくちゃ好きになって、1試合でも多くやりたかったので…悔しいです」と続けました。

久しぶりの京セラドームで投げる守屋投手。球速にも手応えがあったようです。
久しぶりの京セラドームで投げる守屋投手。球速にも手応えがあったようです。

若い選手に伝えていくことが使命

 日本製鉄鹿島での1年目を振り返って「プレーとしては最初、何もできなかったので、そこは悔しい思いです。でも最後の大会で投げられて、来年に向けての手応えがありました。140キロ後半も連発できたので」と守屋投手。

 開幕前に右ひじを痛めて、その後も様子を見ながらの状態だったため、試合の時はいつも野球部の清水茂雄部長が守屋投手の右ひじに“猫”と書いてくださっていたんですよね。“ネズミ”が暴れないように。それは今回も?「もちろん書いてもらいました!」

 今はどんな感じ?「それが、まったく痛くないんですよ。なぜかわからないけど、急に痛くなくなって。今はいい状態です。ことし一番いい。10月末くらいからですかね。日本選手権前のオープン戦で、最初は張っているなーと思っていたら、大会が近づくにつれて全然痛くないなーと」

 そんなこともあるんですね。投げた翌日とかも大丈夫?「はい。全然。今も痛くないままです。それで、島本さん(3年前に左ヒジを手術した阪神の島本浩也投手)に話を聞こうと思って、ある日電話をかけたら…」

 かけたら?「なんと!電話の向こうがすごい顔ぶれで」。あ、もしかして記事になっていた“豪華食事会”の時だった?「そう、そうです!」。その記事には藤川球児SA、岩崎優投手、坂本誠志郎選手、島本投手、そしてメジャーでの1年目を終えた藤浪晋太郎投手が並ぶ写真が載っていました。

 たまたまそこに電話を?「はい。それで島本さんがビデオ通話にしてくれて、みんなと話ができたんです。球児さんとも久しぶりにしゃべれました!すごいタイミングでしょう?」。本当に嬉しかったみたいで、声がはずむ守屋投手。来シーズンへの励みになったかもしれませんね。

 では2年目に向けての意気込みを。「(ことしは)もっとできてもよかった、もっと貢献したかったけど、うまくいかなくて…。だから来年以降は貢献したいです。プレーでも、伝えることでも、もっともっと貢献したい!」

 伝えること?「僕の引き出しにあるものを全部、若いピッチャーに」。おお~なるほど、プロ経験者として得たものを惜しみなく伝えたいということですね。「それが使命だと思っています」

そういえば同じ阪神~日本製鉄鹿島の玉置隆さんも、ロジンバッグの粉をまき散らしていましたね。審判に注意されるほど。守屋投手によればNPBと違って、粉が飛びやすいみたいです。
そういえば同じ阪神~日本製鉄鹿島の玉置隆さんも、ロジンバッグの粉をまき散らしていましたね。審判に注意されるほど。守屋投手によればNPBと違って、粉が飛びやすいみたいです。

 ことし6月、都市対抗の北関東2次予選で聞いた守屋投手の話はこちらからご覧ください。→<都市対抗出場の日本製鉄鹿島・守屋功輝投手(元阪神)は「最高のチーム」と感謝>

 また都市対抗本大会が終わったあとの記事はこちら。三菱重工Westの金田投手と併せて書いています。→<元阪神・金田投手と守屋投手、短かった夏から次は秋の戦いへ>

来シーズンもまた守屋投手のピッチングと、鹿島の熱い戦いが楽しみです!
来シーズンもまた守屋投手のピッチングと、鹿島の熱い戦いが楽しみです!

◆エイジェック・石井将希投手

 昨年から石井投手、そして今季からは高野投手が加入したエイジェックは、大会4日目にJFE西日本と対戦しています。

◇11/11 第2試合 (1回戦)

JFE西日本-エイジェック 

  JFE 110 000 103 2 = 8

  エイ 000 301 011 0 = 6

    ※延長10回 タイブレーク

 ▼バッテリー

 【J】筒井-大石-尾田-津山/後藤

 【エ】石井-竹内-和田-金城-高野-安藤/岡島-田島

 先発は石井投手で、1回にヒットと四球で無死一、二塁として先制タイムリーを浴び、2回は1死から二塁打を許して早くも降板。代わった竹内裕太投手が2死後に2点目を失い、石井投手は1回1/3で3安打2失点でした。

 エイジェックは4回に2死満塁として押し出し四球で1点返し、ついで打球が一塁ベースに当たって真上に跳ねる2点タイムリーで逆転成功!そして5回、2死満塁のピンチを招いた竹内投手に代わって和田拓也投手が登板。一ゴロに切って取り、6回も2死二、三塁としながら最後は見逃し三振で0点に抑えました。

 するとその裏に打線が1点を加え4対2とします。7回に1点失うも8回に1点を追加して5対3で迎えた9回、高野投手が味方エラーと4連打でなんと3点を奪われ再逆転。しかし粘るエイジェックは9回裏に1点取って追いつきます!ただ、サヨナラで決めることはできず延長戦へ。

 タイブレーク(無死一、二塁でスタート)の10回、内野安打で1死満塁となり左翼フェンス直撃のタイムリー二塁打で2点を奪われました。その裏は2三振など三者凡退で無得点。3時間37分という長い戦いは、8対6で決着しています。

こちらは高野投手です。真っすぐは150キロ超え!
こちらは高野投手です。真っすぐは150キロ超え!

試合後の石井投手。ご家族も来られ、ちょっと表情が穏やかになっています。
試合後の石井投手。ご家族も来られ、ちょっと表情が穏やかになっています。

「もうちょっと投げたかった」

 試合後、石井投手に投げるところを久しぶりに見た!と言ったら「ありがとうございます。もうちょい投げられたらよかったですけど」と悔しそうでした。確かにちょっと早かったですねえ、交代が。「大会になったらもう継投、継投で。マシンガン継投です」

 京セラドームで投げたことは?「ありますよ。横で」。え、横?「サイドスローで投げていました」。あ、そういえば支配下登録された年の秋からサイドスローに挑戦していたんですよね。あとで調べてみたところ、2021年4月14日に京セラドームで行われたウエスタン・オリックス戦で、左サイドスローの石井投手が登板しています。

初戦の先発を務めた石井投手。故障者が続出したからと言っていましたが、直前のオープン戦も調子よかったみたいですね。
初戦の先発を務めた石井投手。故障者が続出したからと言っていましたが、直前のオープン戦も調子よかったみたいですね。

1回、2安打と四球で1点を失ったものの、そのあと右直で1死一、二塁としてから遊ゴロ併殺打!いい表情でベンチに戻る石井投手です。
1回、2安打と四球で1点を失ったものの、そのあと右直で1死一、二塁としてから遊ゴロ併殺打!いい表情でベンチに戻る石井投手です。

 ことし6月、都市対抗の北関東2次予選に行った時は投げなかったので、今回の大阪で見られてよかったと伝えると、再び「もうちょい投げたかったですけど」と石井投手。でも1点取られたあと、最後を併殺に切って取った際の雄叫びはしっかり聞こえましたよ。

 チームは初出場だった日本選手権、おもしろかったですか?「そうですね。楽しかったです!」。調子はどうだったんでしょう?「最近ずっと調子がよくて、ちょうどケガ人も出始めて、それできょう先発という感じですね」。なるほど。先発は?「オープン戦とかでバンバンしていますよ」

 6月に会った時はやはり登板機会があまりなかったため、少し元気なく感じたのですが、この日は充実した表情でした。また地元の群馬からご家族も観に来られていて、試合後は駐車場でゆっくり話もできたようで何よりです。

※ことし6月4日、都市対抗野球の北関東2次予選(日立市)でエイジェックの和田拓也投手(右)と石井投手(左)。和田投手は「まさき、まさき」と可愛がってくれています。
※ことし6月4日、都市対抗野球の北関東2次予選(日立市)でエイジェックの和田拓也投手(右)と石井投手(左)。和田投手は「まさき、まさき」と可愛がってくれています。

◆エイジェック・和田拓也投手

 エイジェックのもう一人、和田拓也投手(29)の話もご紹介します。阪神とは関係ないんですけど、元阪神の穴田真規さんが4年間プレーしていた和歌山箕島球友会(現マツゲン箕島硬式野球部)で一緒だったので、当時からよく取材させてもらいました。マツゲンを辞めたあと、2021年の7月からエイジェックに入っています。

 シーズン途中の加入ですが、その年は東京五輪のため都市対抗野球は11月開催だったので、和田投手も9月の予選から参加。北関東2次予選では先発やリリーフで好投し、チーム創部3年目での都市対抗初出場に貢献しました。しかも加入2か月の和田投手が決定戦の胴上げ投手になったわけです。

 箕島時代は、穴田さんのラストイヤーだった2017年から3年連続で『全日本クラブ野球選手権大会』の決勝に進出し、優勝した2017年と2019年は大会MVPに選ばれた和田投手。2度のMVP受賞は史上初で、今も唯一の快挙です。準優勝だった2018年も敢闘賞受賞の素晴らしい活躍でした。

 当時の記事はこちら↓でご覧ください。

 ・2017年 クラブ選手権 

<「祝・日本一 和歌山箕島球友会」準々決勝は穴田選手が殊勲の先制打!>

<クラブ選手権を制した和歌山箕島球友会。元阪神の穴田選手も誓う「次は日本選手権での初勝利!」>

 ・2019年 クラブ選手権

<5回目のクラブチーム日本一!マツゲン箕島の宿題は日本選手権での1勝>

 クラブチャンピオンになると日本選手権の出場資格が与えられるので、和田投手にとっては4年ぶりの京セラドーム。でも状況はまったく違うようです。「あの時は、ほぼ1人で投げていたけど、エイジェックではいいピッチャーもいるので楽しいです。競い合っていけるから」と言います。

3対2と逆転した直後の5回、2死満塁で登板した和田投手。見事ピンチを切り抜けました!
3対2と逆転した直後の5回、2死満塁で登板した和田投手。見事ピンチを切り抜けました!

ここを抑えたらヒーロー!

 この日の登板に関しては「6回にいく予定だったのが早まりました」と言い、2死満塁という場面だったことに「ここ抑えたらヒーローになるなと思っていた(笑)」と、さすが前向きな発言です。

 6回は、自身の牽制悪送球などもあって2死二、三塁としながら最後はフルカウントの末に見逃し三振!「インコースの真っすぐですね。そこしかない。そこかボール球しかない、というところへ投げました。満塁にしても点は入らないので」

 「点も取られていないし、思い入れのある場所なので個人的にはめちゃくちゃ楽しかったです。マウンドにも上がれたし。ただ勝ちたかったです。勝てると思ったんですけどね…」

 年が明けて2月には30歳になる和田投手ですが「来年もまだやれます!」と言い切っていました。楽しみにしていますよ!

試合後、ご家族や応援に駆けつけたマツゲン時代の同僚たちと一緒に記念撮影。皆さん、素敵な笑顔です。
試合後、ご家族や応援に駆けつけたマツゲン時代の同僚たちと一緒に記念撮影。皆さん、素敵な笑顔です。

◆三菱重工West・金田和之投手

 金田投手が所属する三菱重工Westは、大会5日目(11月12日)に九州の西部ガスと戦いました。

◇11/12 第1試合 (1回戦)

三菱重工West-西部ガス

  三菱 000 000 000 = 0

  西部 030 001 10X = 5

 ▼バッテリー

 【三】西-川上-金田-鷲尾/拾尾

 【西】田中-村田/金澤

 2回に西部ガスが4安打と犠飛で3点を先取し、そのまま前半を終えます。そして6回、金田投手が登板。1死から二塁打され、次が振り逃げ(三振と暴投)で1死一、三塁となって9番に中前タイムリーを許しました。そのあとは投直と見逃し三振で追加点は与えていません。金田投手はこの1イニングのみです。

 7回にも犠飛で1点を加えた西部ガスに対して、三菱重工Westの打線はなかなかつながらず、結局散発の6安打で完封負け。3回に満塁のチャンスで三者残塁、4回には先頭が二塁打で出たものの走塁死があるなど、苦しい展開でした。

金田投手は6回に登板。1イニングを投げ2安打1失点でした。最速は151キロです。
金田投手は6回に登板。1イニングを投げ2安打1失点でした。最速は151キロです。

 金田投手にはいきなり、ちょっと脱線した質問を。自身の所属した阪神とオリックスによる日本シリーズ、見ましたか?「見ていましたよ。知っている選手もいたりして、あのステージでやっていることを尊敬しますし、ちょっとうらやましい気持ちもありましたね!」。尊敬と羨望、よくわかります。

 では社会人野球日本選手権について。6回にもう登場?と思ったけど、あれは予定通り?「はい。もともと、それくらいのイニングにいく予定でした」。二塁打、振り逃げからのタイムリーってのは悔しい?最後は見逃し三振でしたけど。「まあ点を取られたくない場面やったので、どういう内容であれ(点を)取られたのが悔しいですね」

 これで社会人2年目のシーズンが終了しました。振り返っていかがですか?「ケガが多くて、1年間通して戦えなかったので、チームに申し訳ない気持ちです」。昨年に続くダブルドーム出場で親孝行できたけれど、本大会の勝利はならず。残念でしたね。また来年、と言ってもいいですか?「来年のことはわからないです」

 と話していた1週間後、金田投手から「ことしで野球を引退することにしました。今までありがとうございました!」と連絡が来たのです。社会人野球は日本選手権がシーズン最後の大会となり、それが終わったタイミングで翌年のことを話し合うミーティングが持たれます。それで決めたんでしょう。すぐに話を聞きました。

 現役引退はいつ決めたんですか?その理由は?「日本選手権に負けてから、ですね。シーズンを通して考えてはいたんですが、答えは出なかったので、そのタイミングになりました。結果が出なかったのと、パフォーマンスができなくなったことですかね」

 社会人野球との出合いはよかったですか?去年会った時も「めっちゃ楽しい!」と言っていた笑顔が思い出されます。「間違いなく、やってよかったですね!出合いもですし、社会人野球の楽しさ、野球のよさを感じました!」

 三菱重工Westでの2年間を振り返ると?「JABA京都大会で優勝したり、都市対抗の予選を突破したり、チームで喜ぶことができたのが嬉しかったです!悔しかったのは、全国で結果を出せなかったことです」

<元阪神、オリックスの金田和之投手 三菱重工Westのクローザーとして都市対抗へ!>

<三菱重工West・金田和之投手(元阪神、オリックス)が誓う、2年目のリベンジ>

※ちょっと懐かしい写真を。2013年1月8日、鳴尾浜の虎風荘に入寮した金田投手。ユニホームの下にあるコタツが話題になっていましたね。
※ちょっと懐かしい写真を。2013年1月8日、鳴尾浜の虎風荘に入寮した金田投手。ユニホームの下にあるコタツが話題になっていましたね。

※ポーカーフェイスの金田投手ですが、投げっぷりは圧巻!これは鳴尾浜での1枚です。
※ポーカーフェイスの金田投手ですが、投げっぷりは圧巻!これは鳴尾浜での1枚です。

お父さんだからこその言葉…

 入団当初からお話を聞かせていただき、阪神時代は甲子園球場で、また社会人野球でも東京ドームでお会いした金田投手のご家族には大変お世話になりました。今回の日本選手権も京セラドームに来られていたんですが、お目にかかれず残念です。

 実は、金田投手から自身の身の振り方について相談を受けた時、お父さんは「野球のみの立場で2年間尽力した結果の成績と、自分の人生を考えて決めなさい。150キロの球は惜しいけど、やりきったなら潔く退きなさい」とアドバイスを送られたそうです。

 本当はもっと見たい、投げてほしい気持ちもおありだと思いますが、そこは本人が決めることだということでしょう。今後については、まだ考えているところだと言っていました。私も150キロ超えの球に未練は持ちつつ、金田投手の決意と次のステージを応援したいと思います。

※2016年10月、みやざきフェニックス・リーグで見せた、とても穏やかな表情。
※2016年10月、みやざきフェニックス・リーグで見せた、とても穏やかな表情。

 <掲載写真の※は筆者撮影、他はチーム及び本人提供>

フリーアナウンサー、フリーライター

兵庫県加古川市出身。MBSラジオのプロ野球ナイター中継や『太田幸司のスポーツナウ』など、スポーツ番組にレギュラー出演したことが縁で阪神タイガースと関わって約40年。GAORAのウエスタンリーグ中継では実況にも挑戦。それからタイガースのファームを取材するようになり、はや30年が経ちました。2005年からスポニチのウェブサイトで連載していた『岡本育子の小虎日記』を新装開店。「ファームの母」と言われて数十年、母ではもう厚かましい年齢になってしまいましたが…1軍で活躍する選手の“小虎時代”や、これから1軍を目指す若虎、さらには退団後の元小虎たちの近況などもお伝えします。まだまだ母のつもりで!

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