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元阪神の中日・板山祐太郎選手 昇格したばかりの1軍キャンプでもアピール中!

岡本育子フリーアナウンサー、フリーライター
中日・板山選手(中)と森越祐人コーチ(右)、阪神・遠藤成選手(左)も笑顔です

 沖縄県の宜野座村と、うるま市具志川で春季キャンプを行っている阪神タイガース。16日から第4クールに入り、はや折り返しを過ぎました。このクールで宜野座も具志川も対外試合がスタートし、来週の最終クールにはもうオープン戦も始まります。あっという間ですね。

 さて、具志川組の第4クール初日である16日は、オキハム読谷平和の森球場で中日との練習試合に臨みました。これが今キャンプ初の対外試合となりました。

 阪神の練習前に、グラウンドで探したのは板山祐太郎選手です。昨年10月に阪神を戦力外となった板山選手が、中日に育成選手として入団したことは皆さんもご存じでしょう。背番号211のユニホームを身にまとい、元気に打って、走っていましたよ。

3回の2打席目で、阪神・茨木秀俊投手から放ったライトへの二塁打!
3回の2打席目で、阪神・茨木秀俊投手から放ったライトへの二塁打!

二塁上で、三塁の森越コーチの指示を受けています。
二塁上で、三塁の森越コーチの指示を受けています。

右ヒジの手術を経て

 同じく山本泰寛選手とともに臨んだ昨年11月29日の入団会見で、板山選手は右ヒジの遊離軟骨除去手術を受けたことも話していました。それで育成契約だったのかと思いつつ、手術をするほどとは全然知らなかったのでビックリした、というのが本音です。

 そんなに右ヒジが悪かったのかと、会ってまず聞いてしまいました。すると「ずっと痛かったです。シーズン中も。動かせないほど」と言います。たまにしか生で試合を見ていなかったとはいえ、本当に気づいておらず申し訳ないくらいで…。

 「手術を考えていたけど、もうちょっと我慢して(このまま)やろうかな、という時に来季構想外って言われた…」とか。それでも板山選手は先のことを思って、約3週間後の10月27日に遊離軟骨除去手術を行いました。

 そういう事情も踏まえたうえで、獲得の意向を示してくれた中日には「ありがたかったです」と、板山選手は感謝の言葉を繰り返しています。確かに、手術をするならやめておこう、じゃなかったわけですもんね。

 どういうところが評価されたのか、聞いてみましたか?「内外野を守れて、そういう選手がベンチにいてくれたらありがたいと言ってもらった。だから、そこを求められているなっていうのは感じています」

タテジマもよかったけど、ドラゴンズの白と青のユニホームもまた似合いますね!
タテジマもよかったけど、ドラゴンズの白と青のユニホームもまた似合いますね!

試合後に届いた吉報

 キャンプが始まって半月、チームにはもう慣れた?「そうですね、人間関係はだいぶ慣れてきました」。そんな会話をしていたところ、実は翌日の17日から1軍キャンプに昇格することが決定しました!16日の試合後に告げられたそうです。

 馴染んできた読谷のメンバーと別れ、新たな顔ぶれの北谷。“人間関係”は「また一からやり直しです」と言いながらも、嬉しいに違いありません。さらにチャンスは拡大しますからね。いや~おめでとうございます!

 右ヒジの状態は?「もう8割くらいは戻っていて、日によって多少の波があるけど、いい方向に向かっています」。実戦での送球などは?「そこは無理するなと、無理してまたケガしたら元も子もないと言われているので、ちょっと自制しつつ。それ以外は普通にできています」

 そうですね。沖縄とはいえ寒い日もありますし、早く支配下に戻ってほしいと思いますが、無理は禁物。我々も急かさないように気をつけます。ま、このまま順調にいって投げられるようになれば、背番号が2ケタ以下になる日も近いでしょう。

 ところで名古屋に引っ越して、もう落ち着きましたか?「家族が引っ越してきて、すぐここに来たので、大変だと思います。3月に2人目が生まれるんですよ」。あらま、おめでとう!いいことがいっぱいですね。その子が呼んできてくれた福でしょう。「かもしれないですねえ」

5回からファーストを守った板山選手(中)。6回表、阪神・高寺望夢選手(左)が中前打で出塁したところで、右は阪神・工藤隆人コーチです。
5回からファーストを守った板山選手(中)。6回表、阪神・高寺望夢選手(左)が中前打で出塁したところで、右は阪神・工藤隆人コーチです。

“移籍初安打”が3ラン!

 中日の読谷キャンプ組は、16日の阪神戦の前にも練習試合を行っていて、板山選手は10日の沖縄電力戦(読谷)にファーストで初出場、翌11日のサムスン戦(赤間)ではセンターで出場し、2回2死二、三塁の場面で右越えの3ランを放つなど4打点の活躍!この3ランが中日での初安打だったそうです。

 そして16日の阪神戦は6番ライトで先発出場して、4打数1安打(二ゴロ、右二塁打、一ゴロ、二ゴロ)。途中からファーストも守っています。二塁打の際は中日ベンチから「ナイスバッティング、板さーん!」という声が飛び、スタンドからは阪神ファンの大きな拍手と歓声もありました。

 3、4打席の内野ゴロもいい当たりだったのでは?と尋ねたら「1打席目も含めて内容的には悪くないし、ヒットも出ているので。ただ結果がすべてではないと思うので、今は。しっかり練習、オフからやってきたことが試合でどれだけ出せるかというところ。そこは修正しながらっていう感じになると思います」というコメント。

 阪神のみんなに挨拶はできた?「できました。ちょうどOB会長の川藤(幸三)さんも来ていたから挨拶しました」。こういう機会が早く、2月のキャンプであってよかった?「そうですね、結構楽しみにしていました!」。あ、やっぱり楽しみだったんですね。

これは5回の第3打席。結果は一ゴロでしたが、本人も内容はよかったと話すように、いい打球が飛んでいました。
これは5回の第3打席。結果は一ゴロでしたが、本人も内容はよかったと話すように、いい打球が飛んでいました。

楽しみな阪神とのオープン戦

 また22日にもここで阪神との練習試合があるけど、板山選手は1軍に行くから…。「でも1軍も試合があるんですよ、25日に」。あ、そうでした!25日は北谷で中日と阪神のオープン戦があります。じゃあ、そこで1軍メンバーにも会えるわけですね。「はい!」

 何だかすごくいい巡りあわせ。2人目のお子さんが、というよりご家族の皆さんがもたらしてくれる福が、これからもっと板山家に訪れるよう祈っています。

 では私も今季は、ナゴヤ球場でなくバンテリンドームへ観に行きますね。「はい。頑張ります!ありがとうございました」

 なお昇格した17日、1軍の練習試合・DeNA戦(北谷)で板山選手は6回表から、細川成也選手に代わってレフトを守り、打席は7回が死球、9回は空振り三振という結果でした。

 きょう18日はヤクルトとの練習試合(浦添)で、0対4で迎えた7回1死一塁の場面にカリステ選手の代打で出場。一塁走者が盗塁を決めてからファウルで粘って6球目をレフトへ!見事にタイムリー二塁打となりました。そのあとサードの守備について、9回の2打席目は右飛。

 いいアピールができた板山選手ですが、感想は「引き続き頑張ります!」のひとことのみでした。継続していく、ただそれだけだ、ということでしょう。

 1軍キャンプの練習試合はあと1つ(21日のロッテ戦)で、23日からいよいよオープン戦が始まります。そこでも、今までやってきたことを続けていってくださいね。ここからが本当の勝負です。

タイトル画像と同じ、3回に二塁打の板山選手が暴投ですかさず三塁へ進塁した場面。右から森越コーチ、遠藤選手、板山選手です。
タイトル画像と同じ、3回に二塁打の板山選手が暴投ですかさず三塁へ進塁した場面。右から森越コーチ、遠藤選手、板山選手です。

   <掲載写真は筆者撮影>

フリーアナウンサー、フリーライター

兵庫県加古川市出身。MBSラジオのプロ野球ナイター中継や『太田幸司のスポーツナウ』など、スポーツ番組にレギュラー出演したことが縁で阪神タイガースと関わって約40年。GAORAのウエスタンリーグ中継では実況にも挑戦。それからタイガースのファームを取材するようになり、はや30年が経ちました。2005年からスポニチのウェブサイトで連載していた『岡本育子の小虎日記』を新装開店。「ファームの母」と言われて数十年、母ではもう厚かましい年齢になってしまいましたが…1軍で活躍する選手の“小虎時代”や、これから1軍を目指す若虎、さらには退団後の元小虎たちの近況などもお伝えします。まだまだ母のつもりで!

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