全国の半分が連日冬日

 令和3年(2021年)12月中旬以降、日本付近は西高東低の冬型の気圧配置が周期的に強まり、周期的に強い寒気が南下しています。

 全国の気温を観測しているアメダスの914地点では、12月中旬以降、ほとんどの日で半数以上が冬日(日最低気温が氷点下)となっています(図1)。

図1 冬日と真冬日の観測地点数の推移
図1 冬日と真冬日の観測地点数の推移

 最高気温が氷点下という真冬日は、12月26日に407地点(約45パーセント)、12月31日に366地点(約40パーセント)で観測しています。

 気象庁では、「周りの空気に比べて低温な空気」を寒気、「広い地域に2~3日、またはそれ以上にわたって顕著な気温の低下をもたらすような寒気が到来すること」を寒波と定義しています。

 12月26日はクリスマス寒波、12月31日は年越し寒波による寒さです。

 そして、今週末はクリスマス寒波や年越し寒波の時のように、強い寒気が南下してくる見込みです。

上空の気温分布予報

 寒さの目安として、上空約5500メートルの気温を使うことがあります。

 この高さでの気温が氷点下30度以下なら強い寒気、氷点下36度以下なら大雪の目安となりますが、近週末に南下してくる寒気は氷点下42度以下です(図2)。

図2 上空約5500メートルの気温分布(1月30日夜)
図2 上空約5500メートルの気温分布(1月30日夜)

 寒気が南下してくると、日本海に筋状の雲が発生します。

 この筋状の雲が大陸のすぐ近くから発生している場合は強い寒気の南下、離れている場合は弱い寒気の南下です。

 現在、筋状の雲は大陸から少し離れた海域で発生していますが、今後は、大陸のすぐそばから発生すると思われます(タイトル画像参照)。

 ただ、強い寒気といっても、氷点下36度線は津軽海峡付近まで、氷点下30度線は東北南部くらいまでしか南下しない見込みですので、今回の寒波南下は北日本中心になりそうです。

大寒から立春

 日本では、多くの地方で一番寒いのは1月下旬、二十四節気でいうと、大寒(1月20日)から、立春(2月4日)です。

 ちなみに、オホーツク海沿岸部が、一番寒いのは立春から雨水の頃と、多くの地方より春が遅れます。

 これは、流氷が接岸し、少なくとも零度以上の暖かい海にフタがされますので、沿岸部というよりは内陸部のようになるからです。

 多くの年のように、大寒から立春に寒くなり、その後は少し気温が上がりそうです。

 大寒から立春の頃は、一番寒いとはいえ、日の伸びが体感できる頃です(表)。

表 東京の日脚
表 東京の日脚

 夜明けが早まり、夕暮れが遅くなって昼間の時間が次第に長くなってきました。

 寒いけれど明るくなってゆく、まさに「光の春」が到来しています。

東京の気温

 東京の気温の推移をみると、クリスマス寒波と年越し寒波の頃に最高気温が平年を大きく下回っていますが、これよりも、1月6日の最高気温が2.6度であったというのが目立ちます(図3)。

図3 東京の最高気温と最低気温(1月29日~2月4日は気象庁、5日~13日はウェザーマップの予報)
図3 東京の最高気温と最低気温(1月29日~2月4日は気象庁、5日~13日はウェザーマップの予報)

 本州南岸を低気圧が通過し、南岸低気圧の北東側に小さな渦が出来て下層寒気が流入したためですが、0度近い気温の中で10センチの雪が降りました。

 1月6日以降、周期的に寒気が流入し、ほぼ平年値を挟んで推移していましたが、1月29日以降は、最高気温、最低気温共に平年より低い日が続きそうです。

 「光の春」のあとは「温度の春」が必ず来ますが、「暦の上では春でもまだまだ寒い立春」になりそうです。

タイトル画像、図1、図2の出典:ウェザーマップ提供。

表の出典:国立天文台ホームページ(https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2022/dni13.html)をもとに筆者作成。

図3の出典:気象庁ホームページとウェザーマップ提供資料をもとに筆者作成。