終雪平年日の1ヶ月後でも雪が降りえる
今週は東京でも夏日の可能性
北から寒気が南下して寒かった2月に比べ、3月に入ると、気温が平年より高い日が多くなっています。
今週前半は、大きな移動性高気圧に覆われて晴れる日が続きます(図1)。
週間天気予報の最高気温の予報の上限をみると、週半ばの3月15日(木)には25度と夏日(最高気温が25度以上の日)になる可能性があります(図2)。
ただ、週間天気予報で最低気温の下限をみると3月17日(土)には3度となります。暖かくなるといっても、朝晩は冷え込みますので、体調管理に注意が必要な一週間です。
雪の果て
冬のシーズンで最後に降る雪を終雪といいます。俳句の世界では、最後に降る雪を「雪の果て」、「雪の別れ」、「忘れ雪」などというそうです。
東京での終雪の平年値が3月11日であるように、東日本の太平洋側から西日本の地方では、3月中旬になると、終雪の平年日を過ぎます(表)。
終雪の平年日を過ぎ、晴れて気温が上がった日が続くと、雪はもう降らない、冬は終わったという感じになりますが、記録的に遅い雪は、終雪平年日のほぼ1ヶ月を過ぎても降っています。
しかも、平成になってから記録を更新している地点も少なくありません。
地球温暖化により、終雪の日が早まる傾向にあるといっても、記録的に遅い雪も観測されるようになります。つまり、ばらつきが大きくなっています。
つまり、暖かくなってきたといっても、頭の片隅には「終雪平年日から1ヶ月後でも雪が降ることがある」ということを入れておく必要があります。
図1の出典:気象庁ホームページ。
図2の出典:気象庁ホームページをもとに著者作成。
表の出典:気象庁資料をもとに著者作成。