台風15号の雲が北に延び、この延びた方向に移動中
9月に北上する台風の速度
日本の東海上を北上中の台風15の雲が、日本の東海上を北上中で、東日本から北日本の太平洋側では、台風からの大きなうねりが入っており、海辺でのレジャーでは警戒が必要です。
9月に北上する台風の平均速度は時速約25キロ(12.3ノット)と、8月の約20キロ(10.8ノット)より、若干早くなっています(図1、図2)。
これは、台風を動かす上空の風が秋になると強まってくるためですが、秋が進むにつれ、北上速度は次第に早くなります。
台風の雲が北に延びる
台風15号の雲は、小笠原近海でゆっくりと移動していた時は、眼を中心とした円形の雲の塊でした。
現在、日本の東海上を北上中の台風15の雲は、北に大きく延びています。
これは、小笠原近海にいたときは、台風の動きが遅く、現在は、台風が北に動いていることを示しています。
台風は、下層では周囲から中心に向かって空気が強く吹き込んでいますが、中心付近で上昇し、上空で、中心から外に吹き出しています。
このため、上層でできた雲は、中心から周囲に吹き出しています。
台風の雲の伸びは、台風の上空から吹き出す上層雲が、台風を移動させる上空の強い風に流されてできます。
つまり、台風の雲の伸びは、台風進路を示す指標となります。
図の出典:饒村曜(1980)、台風に関する諸統計(第2報)ー進行速度ー、研究時報、気象庁。