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アジア大会囲碁男子個人で4位となった一力遼棋聖と涙

内藤由起子囲碁観戦記者・囲碁ライター
検討する一力遼棋聖=2023年7月28日、日本棋院東京本院、筆者撮影

中国・杭州で行われているアジア大会では、囲碁が競技に加えられた。

男子個人、男子団体(5人)、女性団体(3人)の3種目が行われている。

先に始まったのが男子個人で、ベスト4に残った一力遼棋聖だったが、準決勝、3位決定戦と敗れ、メダル獲得とはならなかった。

対局後のインタビューにこたえるうち、一力棋聖はあふれる涙をおさえられなかった。「ちょっと、もう、まずすぎました。メダルを目標に、自分自身、非常に愉しみにしていた舞台だったのですけれど、まだまだ実力が足りなかったというふうに感じます」と絞り出した。

日本選手団の主将であり、日本の序列トップの棋士としての責任感が重くのしかかっていたのだろう。

一力棋聖といえば、知的で品行方正の好青年という印象だ。子どもの頃から敬語も使い、あいさつなどもきちんとでき、いかにも賢いできる子、という感じだったという。

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囲碁観戦記者・囲碁ライター

囲碁観戦記者・囲碁ライター。神奈川県平塚市出身。1966年生。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。お茶の水女子大学囲碁部OG。会社員を経て現職。朝日新聞紙上で「囲碁名人戦」観戦記を担当。「週刊碁」「囲碁研究」等に随時、観戦記、取材記事、エッセイ等執筆。囲碁将棋チャンネル「本因坊家特集」「竜星戦ダイジェスト」等にレギュラー出演。著書に『井山裕太の碁 AI時代の新しい定石』(池田書店)『囲碁ライバル物語』(マイナビ出版)、『井山裕太の碁 強くなる考え方』(池田書店)、『それも一局 弟子たちが語る「木谷道場」のおしえ』(水曜社)等。囲碁ライター協会役員、東日本大学OBOG囲碁会役員。

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