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女性初「新人王」を獲得した上野愛咲美女流二冠。歴史に残る偉業なのに、業界の反応が冷静なのはなぜか

内藤由起子囲碁観戦記者・囲碁ライター
新人王を奪取した上野愛咲美女流二冠=2023年9月、日本棋院東京本院、筆者撮影

「新人王」優勝決定3番勝負で姚智騰六段を2勝0敗のストレートで破り、上野愛咲美女流二冠が新人王を奪取しました。新人王戦で女性棋士が優勝したのは初めてのことで、当日は、在京テレビ各局をはじめ、多くの報道陣が集まりました。

女性で初めて「新人王」を勝ち取った上野愛咲美女流立葵杯・女流名人。快挙と騒ぐマスコミに反し、棋士の間ではあまり盛り上がっていません。

これまで上野新人王は、若手棋戦の広島アルミ杯・若鯉戦でも2連覇中していて実績はあったのですが、持ち時間3時間で番勝負の新人王でも結果を出したということです。

記者会見では、「女性」をキーワードとした質問がいくつかありました。

――女性初の新人王の感想を。

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囲碁観戦記者・囲碁ライター

囲碁観戦記者・囲碁ライター。神奈川県平塚市出身。1966年生。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。お茶の水女子大学囲碁部OG。会社員を経て現職。朝日新聞紙上で「囲碁名人戦」観戦記を担当。「週刊碁」「囲碁研究」等に随時、観戦記、取材記事、エッセイ等執筆。囲碁将棋チャンネル「本因坊家特集」「竜星戦ダイジェスト」等にレギュラー出演。著書に『井山裕太の碁 AI時代の新しい定石』(池田書店)『囲碁ライバル物語』(マイナビ出版)、『井山裕太の碁 強くなる考え方』(池田書店)、『それも一局 弟子たちが語る「木谷道場」のおしえ』(水曜社)等。囲碁ライター協会役員、東日本大学OBOG囲碁会役員。

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