井山裕太五冠にきいてみた。「30歳を過ぎて、衰えたと感じることはありますか」
将棋の藤井聡太五冠が15歳を目前に「18歳から25歳が流動性知能のピークのようで大事な時期」と話したという。囲碁棋士は30歳過ぎると読みのスピードが落ちるなど感じる棋士が多いようだ。20歳で名人を獲ってから、囲碁界の頂点にたち続けている井山裕太五冠は32歳。年齢を重ねた現在のご自分の状況をどう見てるかきいてみた。
2016年、囲碁AIが登場して囲碁の打ち方が大きく転換した。そこから現在を、どんな状態で過ごしてきたかで大きな違いがある。
たとえば12歳の仲邑菫二段は、アマ有段者になった6歳のころからAIに触れているので、AIの考え方はすんなりと受け入れたことだろう。
発展途上にある状態でAIに出会えば無理なく採り入れられる。
しかしAI登場前に、ある程度完成されてしまっているとAIを理解するのに労力が必要だ。
趙治勲名誉名人は、「井山の碁は理解出来るが、(芝野)虎丸の碁はわからない」と話している。AI世代の芝野九段の碁は、昭和世代には理解しがたいというのだ。
この記事は有料です。
内藤由起子の「花見コウ」〜囲碁観戦記者 ここだけの話〜のバックナンバーをお申し込みください。
内藤由起子の「花見コウ」〜囲碁観戦記者 ここだけの話〜のバックナンバー 2022年2月
税込330円(記事3本)
2022年2月号の有料記事一覧
※すでに購入済みの方はログインしてください。