碁界のサラブレッド 四代目棋士張心澄初段

ペア碁俊英戦の決勝に臨む張心澄初段(右から2人目)=2020年12月、筆者撮影

碁界注目の新人のひとりに、張心澄(ちょう・こすみ)初段がいます。

曾祖父、祖父・祖母、両親が超一流棋士という囲碁一家に生まれたサラブレッドで、名前の「こすみ」は囲碁の術語が由来。囲碁の棋士になることを運命づけられたような環境のもと、見事にプロ入りを果たしました。

心澄初段の両親は張栩九段、小林泉美六段。祖父母が小林光一名誉三冠、故・小林(旧姓・木谷)禮子七段。曾祖父が故・木谷實九段という囲碁一家。

それぞれがただの棋士ではありません。タイトル数だけでも、張九段41、泉美六段10、小林名誉三冠60、禮子七段10、木谷九段4と、全員が一時代を築いた偉大な棋士であることも注目されます。

母親の小林泉美六段(左)と話す心澄初段。決勝戦で負けてちょっと落ち込んでいる様子です。結果を「お父さんに伝えますか?」ときくと、負けたときは「伝えません」。真ん中は決勝戦の碁の解説した鶴山淳志八段。
母親の小林泉美六段(左)と話す心澄初段。決勝戦で負けてちょっと落ち込んでいる様子です。結果を「お父さんに伝えますか?」ときくと、負けたときは「伝えません」。真ん中は決勝戦の碁の解説した鶴山淳志八段。

囲碁のプロになるには、プロ試験に勝って合格することが必要です。

実力(と多少の運?)がすべて。いくら親が有名棋士だからといって、融通はききません。

(仲邑菫初段は特別枠で、プロ候補者どうしの対局はありませんでしたが、張栩九段らとの試験碁があり、より厳しい審査の目を通っての合格となっています。)

そんななか、囲碁棋士が代々続くのは大変なことです。

環境がよく、才能があっても、本人の気持ち、努力が何より大事な勝負の世界なのですから。

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囲碁観戦記者・囲碁ライター。神奈川県平塚市出身。1966年生。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。お茶の水女子大学囲碁部OG。会社員を経て現職。朝日新聞紙上で「囲碁名人戦」観戦記を担当。「週刊碁」「囲碁研究」等に随時、観戦記、取材記事、エッセイ等執筆。囲碁将棋チャンネル「本因坊家特集」「竜星戦ダイジェスト」等にレギュラー出演。著書に『井山裕太の碁 AI時代の新しい定石』(池田書店)『囲碁ライバル物語』(マイナビ出版)、『井山裕太の碁 強くなる考え方』(池田書店)、『それも一局 弟子たちが語る「木谷道場」のおしえ』(水曜社)等。囲碁ライター協会役員、東日本大学OBOG囲碁会役員。

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