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安田権守がタイムリー3本4打点の大活躍 2戦続けてスタメン出場<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
アン・グォンス(写真:トゥサンベアーズ 2021年撮影)

29日のKBOリーグは全5試合が18時30分開始のナイトゲームで行われた。

インチョンでは首位SSGランダーズと4ゲーム差で追う3位トゥサンベアーズが対戦。トゥサンはアン・グォンス(安田権守)が前日に続いて9番ライトで先発出場し、KBOリーグ3年目で自身初の3安打を放った。しかもすべてタイムリーで自己最多の1試合4打点を叩き出した。

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アン・グォンスは2回表2死一、二塁でSSGの先発イバン・ノバの150キロの直球をセンターに運ぶタイムリーヒット。トゥサンは1-0とした。

6回に3打席目を迎えたアン・グォンスは、1死二、三塁でレフト線への二塁打を放ち二者が生還。アン・グォンスのこの日2本目のタイムリーでトゥサンは3点目を挙げ、この回さらに1点を追加したトゥサンは4-0とリードを広げた。

追うSSGはその裏、5番ケビン・クロン(元広島)の4号3ランで1点差に迫るも、トゥサンは8回にもアン・グォンスにライト前へのタイムリーが飛び出し、5-3としてリードを広げた。

試合はアン・グォンスの活躍で決着がついたと思われたが、SSGは8回裏、3番チェ・ジョンの2号2ランで5-5の同点に。延長戦に突入し延長12回、SSGがオ・テゴンのヒットでサヨナラ勝ちした。

なおアン・グォンスは3本目のタイムリーでの出塁後、一塁走者として牽制球で帰塁した際に手を痛めたと見られ、8回表に退いている。

◇4月29日(金)の結果

・LG 4 - 9 ロッテ(チャムシル)

 勝:キム ドギュ

 敗:キム ジンソン

・キウム 4 - 6 KT(コチョク)

 勝:オム サンベク

 敗:チェ ウォンテ

・SSG 8 - 7 トゥサン(インチョン)

 勝:チョ ヨハン

 敗:キム ミョンシン

・KIA 3 - 4 サムスン(クァンジュ)

 勝:ムン ヨンイク

 敗:チョン ヘヨン

・NC 9 - 4 ハンファ(チャンウォン)

 勝:ソン ミョンギ

 敗:ナム ジミン

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「カン・ジョンホのキウムとの契約認められず」

韓国野球委員会(KBO)はキウムヒーローズが先月申請したカン・ジョンホ(34)の任意引退解除を許可するも、キウムとの選手契約は認めないという結論を出した。

カン・ジョンホは2014年までネクセンヒーローズ(現キウム)に在籍し、ポスティングシステムを利用してメジャーリーグに進出した内野手。メジャー在籍中の16年、韓国国内で飲酒運転事故を起こし、捜査の過程で09、11年にも飲酒運転で摘発されていたことから、KBOリーグ復帰には否定的な意見が集まっていた。カン・ジョンホには懲役8か月、執行猶予2年が下されている。

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※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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