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OP戦4試合が中止/飲酒運転3度の元メジャー選手カン・ジョンホと古巣が契約<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
カン・ジョンホ(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

19日のKBOリーグオープン戦(現地名称:示範競技)は4試合が雨で中止。コチョクスカイドームのキウムヒーローズ-ハンファイーグルスの1試合が行われた。

試合はハンファが8-1で勝利し、ハンファ、キウム共にオープン戦の勝率を5割とした。

◇3月19日(土)のオープン戦

・キウム 1 - 8 ハンファ(コチョク)

 勝:カーペンター

 敗:チェ ウォンテ

・KT 中 止 SSG(スウォン)

 勝:

 敗:

・サムスン 中 止 トゥサン(テグ)

 勝:

 敗:

・ロッテ 中 止 KIA(プサン)

 勝:

 敗:

・NC 中 止 LG(チャンウォン)

 勝:

 敗:

⇒ KBOリーグオープン戦日程表(ストライク・ゾーン)

◆「キウムがカン・ジョンホと契約。KBOに任意引退解除を申請」

キウムは18日、2014年までチーム(当時の名称はネクセンヒーローズ)に在籍し、ポスティングシステムを利用してメジャーリーグに進出した内野手、カン・ジョンホ(34)の任意引退解除を韓国野球委員会(KBO)に申請。復帰承認に先立ちキウムは、カン・ジョンホと契約を結んだと発表した。

カン・ジョンホは米・メジャーリーグに在籍中の16年、韓国国内で飲酒運転事故を起こし、捜査の過程で09、11年にも飲酒運転で摘発されていたことがわかった。カン・ジョンホには懲役8か月、執行猶予2年が下されている。

KBOは20年5月にカン・ジョンホの任意引退解除申請があった際、「選手登録から1年間の失格処分、奉仕活動300時間」を科した。そのためカン・ジョンホが今回、KBOリーグに選手登録されても、1年間は練習や試合などチームの活動には参加出来ない。

キウムはコ・ヒョンウク団長(GM)のコメントとして「カン・ジョンホに野球選手として最後の機会を与えたい」と獲得理由を明らかにし、カン・ジョンホはアメリカでトレーニングを行い、今後帰国を予定しているとした。

しかしキウムは昨年8月、飲酒運転で運転免許停止処分となったソン・ウヒョン前外野手を1回目の摘発で自由契約にしたのに対し、今回のカン・ジョンホの復帰は整合性に欠くと各メディアやファンから非難の声が上がっている。

カン・ジョンホは06年にヒョンデユニコーンズ(07年限りで消滅)でプロ生活をスタート。9年間の通算成績は902試合に出場、打率2割9分8厘、139本塁打、545打点。メジャーではパイレーツに所属し、297試合、打率2割5分4厘、46本塁打、144打点を記録した。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサンベアーズ)>

サムスンライオンズ戦は雨で中止となった。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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