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ブキャナン(元ヤクルト)7回無失点で9勝目 呉昇桓407セーブで岩瀬に並ぶ<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
9勝目を挙げた元ヤクルトのブキャナン(写真:サムスンライオンズ)

7日の韓国KBOリーグは2試合が雨で中止となり、3試合が行われました。

インチョンSK幸福ドリーム球場のSKワイバーンズ-サムスンライオンズは、サムスンの先発マウンドにデービッド・ブキャナン投手(元ヤクルト)が上がりました。

直近の3試合、負け投手となっていたブキャナン投手ですが、この日は初回から三者凡退を続けます。6回裏の先頭打者に三塁への内野安打を喫するまで、ブキャナン投手はパーフェクトピッチング。

その回、2死二、三塁のピンチとなるも得点を与えず、7回も2死一、三塁を0点に抑えて、無失点で8回以降をリリーフ陣に託しました。

試合はサムスンが挙げた1、3回の1点ずつを除き、スコアボードに0が並び、最後は8回途中から登板した3番手のオ・スンファン投手が締めて、サムスンが2-0で勝利。

この日のブキャナン投手はこれまでよりも数多く投じたチェンジアップが、捕手が構えたコースに収まり、カウントを稼いでいきました。

ブキャナン投手は7回105球を投げて3安打、1四球、3三振。無失点で9勝目(6敗)。

オ・スンファン投手は8セーブ目でKBO(韓国)、NPB(日本)、MLB(アメリカ)で記録した通算セーブ数を407として、リーグは異なりますが、岩瀬仁紀さん(元中日)のNPB通算最多セーブ記録に並びました。敗れたSKは8連敗です。

日、米、韓での通算セーブ数を407としたオ・スンファンと捕手のカン・ミンホ(写真:サムスンライオンズ)
日、米、韓での通算セーブ数を407としたオ・スンファンと捕手のカン・ミンホ(写真:サムスンライオンズ)

◆「11日から観客の入場者数を増加」

先月26日から球場の収容人員の10%以内に限り、観客を入れて試合が行われていますが、韓国野球委員会(KBO)は今月11日からその数を最大で30%まで拡大すると発表しました。なおこれまで以上に防疫を徹底するため、しばらくの間は、20%台の入場者数で運営するとのことです。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

6回表、9番キム・インテ選手に代わって、レフトの守備に入りました。7回裏に無死一塁で打順が回り、バントが投手正面のゴロとなって一塁走者がセカンド封殺。9回裏の打席では代打が送られて退いています。試合はロッテジャイアンツに4-8で逆転負けでした。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が3試合の結果です。

◇8月7日(金)の結果

・トゥサン 4- 8 ロッテ(チャムシル)

 勝:ハン スンヒョク

 敗:ホン ゴンヒ

・キウム 2- 5 LG(コチョク)

 勝:ケリー

 敗:ブリガム

・SK 0- 2 サムスン(インチョン)

 勝:ブキャナン

 敗:イ ゴンウク

・ハンファ 中 止 KT(テジョン)

 勝:

 敗:

・KIA 中 止 NC(クァンジュ)

 勝:

 敗:

 

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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