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ブキャナン(元ヤクルト)7勝目 打線は先発全員の20安打でサムスン4位に浮上<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
7勝目を挙げた元ヤクルトのブキャナン(写真:サムスンライオンズ)

7日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

コチョクスカイドームのキウムヒーローズ-サムスンライオンズは、サムスンの先発デービッド・ブキャナン投手(元ヤクルト)が6回4安打1失点と好投。打線は先発全員の20安打を記録して13-2で大勝しました。

ブキャナン投手は2回裏、無死一塁で6番パク・トンウォン選手のマウンド前で高くバウンドした打球を素手で止めにいき、ボールはブキャナン投手の右手を弾いて、セカンドベースに入った二塁手の元へと転がりました。それをつかんだ二塁手はベースを踏んで一塁に転送。ダブルプレーになっています。

ブキャナン投手はその回ベンチに下がることなく投げ切り、6回まで続投しました。打球は右の手のひらと指の付け根の辺りに当たって、大きく跳ねたようです。ブキャナン投手は11試合目の登板で7勝目(3敗)。防御率は4点台から3.82に下がりました。

サムスンは今季55試合目で30勝に到達。0.5ゲーム差で4位のLGツインズ、ゲーム差なしの5位KIAタイガースが敗れたため、6位から4位に順位を上げています。

◆「キウム入りのラッセル、あす韓国入り」

キウムがテイラー・モッター内野手に代わる外国人選手として契約した、アディソン・ラッセル内野手(前カブス)があす8日に韓国入りすると発表しました。

ラッセル選手は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で入国後、2週間の隔離が必要になります。キウム球団はその間のコンディション維持のため、ソウル郊外のキョンギ(京畿)道ヤンピョン(楊坪)にペンションを確保。バッティングゲージなどを設置し、ラッセル選手が隔離期間中も体を動かせるように準備を整えました。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

9回表、4番キム・ジェファン選手に代わってレフトの守備に入りました。試合は9-6でLGツインズに勝利しています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇7月7日(火)の結果

・トゥサン 9- 6 LG(チャムシル)

 勝:イ ヨンハ

 敗:チャ ウチャン

・キウム 2- 13 サムスン(コチョク)

 勝:ブキャナン

 敗:キム ジェウン

・SK 4- 5 NC(インチョン)

 勝:ク チャンモ

 敗:ムン スンウォン

・ハンファ 7- 6 ロッテ(テジョン)

 勝:チャン ミンジェ

 敗:パク シヨン

・KIA 2- 8 KT(クァンジュ)

 勝:ペ ジェソン

 敗:イム ギヨン

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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