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お目覚めチェ・ジョンの2連発 主砲のサヨナラ弾でSKが連敗を4でストップ<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
2打席連続の4号サヨナラ弾を放った主砲のチェ・ジョン(写真:SKワイバーンズ)

14日の韓国KBOリーグは全5試合と、13日に特別サスペンデッドゲームとなったハンファイーグルス-トゥサンベアーズの3回裏途中からが行われました。

インチョンSK幸福ドリーム球場のSKワイバーンズ-KIAタイガースは、両チームの先発投手が好投。SKはイ・ゴンウク投手がKIA打線を5回2安打無失点に抑えました。

一方、KIAの先発、エースのヤン・ヒョンジョン投手も、SK打線を7回2安打に抑え10三振を奪います。

しかしSKは3回、2つの四球で得たチャンスで、1番キム・ガンミン選手が左中間に二塁打を放ち2点を先制。さらに6回には3番、主砲のチェ・ジョン選手が左中間に13試合ぶりとなる3号ソロを運び、SKは3-0とリードしました。

4連敗中のSKに待望の勝利が見えてくるも、KIAが終盤に粘りを見せ、7、8、9回と1点ずつを挙げて3-3と追いつきます。

同点で迎えた9回裏、SKは1死ランナーなしで前の打席に久々のホームランを放っている3番チェ・ジョン選手。

チェ・ジョン選手はKIAの2番手ホン・サンサム投手に対し、カウント2-1からの4球目、低めの直球を軽く右方向へ。打球は右中間のホームランカップルゾーン最前列に飛び込む4号サヨナラホームラン。SKが主砲のお目覚め弾で勝利を飾り、連敗を止めました。

プロ16年目、33歳のチェ・ジョン選手はこの日の1本目が通算338本塁打となって、イ・ホジュン現NCコーチを抜いて、通算本塁打数が歴代4位になっています。

◆「ハンファ、連敗を18でストップ」

以下の既報通り、ハンファはトゥサンに勝利し、5月23日から続いた連敗を、歴代ワーストに並ぶ18で止めました。

(関連記事:地獄の18連敗から脱出 ワースト記録は免れるも苦境のハンファに日本のOBたちも心配

<きょうのアン・グォンス(安田権守)>

ハンファ2軍との試合に2番ライトで先発出場。打撃成績は4打数無安打でした。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。あす15日は試合がありません。

◇6月14日(日)の結果

・LG 10- 6 ロッテ(チャムシル)

 勝:ケリー

 敗:サンプソン

・SK 4- 3 KIA(インチョン)

 勝:ハ ジェフン

 敗:ホン サンサム

・ハンファ 3- 2 トゥサン(テジョン)

 勝:サーポルト

 敗:パク チョンギ

・サムスン 12- 0 KT(テグ)

 勝:ウォン テイン

 敗:ソ ヒョンジュン

・NC 9- 5 キウム(チャンウォン)

 勝:イム チャンミン

 敗:ヤン ヒョン

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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