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本塁打トップのメキシカン主砲 ダブルヘッダーで決勝弾と同点打/ハンファ17連敗<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
ダブルヘッダー第1試合で決勝弾のロベルト・ラモス(写真:LGツインズ)

11日の韓国KBOリーグはLGツインズ-SKワイバーンズ(チャムシル)が、前日の雨天中止により15時開始のダブルヘッダーとなって、全6試合が行われました。

LGはダブルヘッダー第1試合、1-1で迎えた7回裏2死二塁で4番のロベルト・ラモス選手が打席に入りました。

ラモス選手はフルカウントとなった8球目、SKの2番手ソ・ジンヨン投手の甘く入ったフォークを逃さず、ライトへ13号2ラン。LGは勝ち越しに成功し、3-1で勝利しました。

続く2試合目もラモス選手は2点を追う6回に、同点となる2点タイムリー二塁打を放つ活躍。7回に1点を追加し4-3としたLGは、接戦をものにして連勝を収めています。

今季LG入りしたラモス選手はメキシコ出身の25歳。メジャーリーグでの出場経験はなく、昨季は3Aで127試合に出場、打率3割9厘、30本塁打、105打点をマークしました。

LGがラモス選手と契約を結んだのは、キャンプイン直前の1月23日。LGは近年、助っ人打者の成功例が乏しく、ラモス選手についても獲得時点での期待は大きくありませんでした。しかしここまでリーグトップの13本塁打、31打点は1位と2点差の3位、打率3割7分5厘(4位)のハイアベレージを残しています。

◆「ハンファ、ワースト2位タイの17連敗」

ハンファイーグルスはプサンサジク球場でロッテジャイアンツと対戦し、0-5で敗れて5月23日から続く連敗が17となりました。

ハンファは6月に入ってからきのうまでの8試合で挙げた1試合当たりの得点は約2.4点。そしてこの日は完封負けを喫しています。KBOリーグの歴代最多連敗は1985年にサムミスーパースターズが記録した18です。

(関連記事:ヤクルト16連敗はセ・リーグワーストタイ 韓国の最多連敗、16連敗超えは?

<きょうのアン・グォンス(安田権守)>

トゥサンベアーズの2軍はKIAタイガースと対戦しましたが、アン・グォンス選手は出場しませんでした。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全6試合の結果です。

◇6月11日(木)の結果

・LG 3- 1 SK(チャムシル)

ダブルヘッダー第1試合

 勝:イ ミンホ

 敗:ソ ジンヨン

・LG 4- 3 SK (チャムシル)

ダブルヘッダー第2試合

 勝:キム デヒョン

 敗:チョン ヨンイル

・KT 13- 8 KIA(スウォン)

 勝:キム ミンス

 敗:イ ミンウ

・サムスン 6- 3 キウム(テグ)

 勝:キム デウ

 敗:チェ ウォンテ

・ロッテ 5- 0 ハンファ(プサン)

 勝:ソ ジュンウォン

 敗:チャン ミンジェ

・NC 7- 5 トゥサン(チャンウォン)

 勝:ライト

 敗:イ ヨンハ

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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