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ヤクルト16連敗はセ・リーグワーストタイ 韓国の最多連敗、16連敗超えは?

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
韓国最多の18連敗を記録したサムミのOB(写真:ストライク・ゾーン。04年撮影)

ヤクルトは1日のDeNA戦に敗れて、1970年に同球団が記録したセ・リーグのワースト記録、16連敗に並んだ。NPBの最多記録は1998年千葉ロッテの18連敗だ。

韓国KBOリーグの最多連敗記録は韓国野球委員会(KBO)発行の記録冊子によると、プロ野球発足4年目の85年、3月31日から4月29日までサムミスーパースターズが記録した18連敗。次いでサンバンウルレイダースの17連敗(99年)となっている。

上記の両チームは85年のサムミが同年6月にチョンボピントースに代わり、サンバンウルは99年限りで消滅とどちらも成績、球団母体ともに厳しい状況下での連敗だった。

過去10年での連敗記録を見ると、2010年6月18日から7月8日までのKIAタイガースの16連敗が最多だ。

9年前の6月から7月にかけて16連敗したKIAは7月23日に、韓国ではよくある1、2軍のコーチを入れ替えることで転換を図り、最終順位は8球団中(当時)5位。借金15の勝率4割4分4厘でシーズンを終えた。

ちなみに10年に16連敗したKIAの、1敗目の相手の先発投手は当時SKワイバーンズで2年目を迎えていた門倉健投手(現中日2軍コーチ)。KIAの12連敗目となる7月1日のSK戦に先発し勝利投手(9勝目)になったのも門倉だった。

現存する球団別の連敗記録ではロッテジャイアンツが02年に16連敗を記録し、KIAと並んでいる。

韓国で16を超える連敗はこの20年、記録されていない。ヤクルトの連敗もこの数で止まるか。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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