Yahoo!ニュース

7連勝中の首位NCをトゥサンがストップ 10連敗の最下位SKは2週間ぶりの勝利<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
代打でサヨナラ打を放ちハイタッチするパク・セヒョク(写真:トゥサンベアーズ)

20日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

首位のNCダイノスはこの日の試合前の段階で11勝1敗。7連勝でトゥサンベアーズとの2回戦(チャムシル)を迎えました。

試合は両チームの先発投手が好投。トゥサンのクリス・フレクセン投手、NCのク・チャンモ投手がともに8回1失点でマウンドを降り、試合は1-1のまま延長戦に突入しました。

11回裏、トゥサンは1死一、二塁のチャンスで、この日ベンチスタートだったパク・セヒョク捕手が代打で登場。NCの6番手、左腕のカン・ユング投手の代わり端、初球をライトにはじき返し、二塁走者が生還して2-1でサヨナラ勝ちしました。

NCの連勝は7でストップ。トゥサンはLGと同率の2位に浮上し、NCとのゲーム差を3としています。

またコチョクスカイドームでは前日まで1勝11敗、10連敗中で最下位のSKワイバーンズがキウムヒーローズと対戦。こちらはSKが5-3で勝って、連敗をストップ。5月6日以来、2週間ぶりの勝利を収めました。

◆「低迷すると、てこ入れが早いのが韓国流」

連敗が10まで続いていたSK。このように低迷すると、韓国ではすぐに1、2軍のコーチの入れ替え話が持ち上がります。日本の感覚だとキャンプからの積み重ねを、シーズン序盤のつまずきで崩してしまうというのは考え難いですが、「すぐ、てこ入れをするべき」、「心機一転」といった方向に向かうことが多いです。

昨季、トゥサンと並んで勝率1位だったSKは、連敗ストップを機に上向き、コーチ人事に変動なく進んでいくでしょうか。

<きょうのアン・グォンス(安田権守)>

1-1の同点で延長戦に突入した10回表、4番キム・ジェファン選手に代わってレフトの守備に入りました。試合は上記の通り、11回裏、トゥサンベアーズが2-1でNCダイノスにサヨナラ勝ちしています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇5月20日(水)の結果

・トゥサン 2- 1 NC(チャムシル)

 勝:ハム ドクチュ

 敗:カン ドンヨン

・キウム 3- 5 SK(コチョク)

 勝:パク チョンフン

 敗:オ ジュウォン

・KT 8- 1 ハンファ(スウォン)

 勝:ペ ジェソン

 敗:チャン ミンジェ

・サムスン 3- 1 LG(テグ)

 勝:チェ チェフン

 敗:ウィルソン

・KIA 6- 0 ロッテ(クァンジュ)

 勝:ギャニオン

 敗:ストレイリー

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

室井昌也の最近の記事