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久保建英は森保ジャパンでどのようにプレーすべきか。ソシエダで得られた収穫と課題。

森田泰史スポーツライター
ドリブルする久保(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

森保ジャパンのゲームが、近づいている。

欧州各国は続々と2022−23シーズンの日程を終え、選手たちはシーズンオフを迎えた。だが代表戦士に休みはなく、6月には各大陸で準公式戦や国際親善試合が行われる予定だ。

森保一監督率いる日本代表は、15日にエルサルバドル代表、20日にペルー代表と対戦する。

この試合に向け、注目されるのが久保建英だ

久保は今季から加入したレアル・ソシエダでレギュラーポジションを奪取。リーガエスパニョーラで35試合に出場して、9得点7アシストをマークした。

その久保が日本代表に“帰還”するとなると、期待は膨らむだろう。なので、ここでは、久保が代表で活躍するかどうか、また森保ジャパンでどのようにプレーすべきかを考察したいと思う。

■森保ジャパンの型

第一に、考えるべきはチームの「型」である。

森保ジャパンは3月シリーズにおいて【4−2−3−1】で臨んでいた。カタール・ワールドカップで使用された【5―4―1】は一旦封印。アジアでの戦いを見据えてか、攻撃を意識した布陣で試合への準備を進めていた。

今回のシリーズでは、【4−2−3−1】あるいは、そこから近い変形型の【4−1−4−1】が採られるだろう。

3月シリーズで、森保ジャパンは「偽SB」を試していた。成功していたとは言い難いが、それでも執拗にトライしていた。ゆえに、6月シリーズでも、そこも継続してチャレンジしてくるはずだ。

■右WGの場合

まず、右WGで起用されるパターンだ。

これはそれほど難しくないだろう。ソシエダでは、幾度となく、右WGで起用されている。

右WGでプレーする場合、右SBがインサイドを取るので、一列前の選手は幅を取ればいい。ワイドに開いて、ボールを受ける。ハーフスペースを走る“偽SB”に対して、連携するか、囮にするかを判断する。

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スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『ワールドサッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

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