台風19号、東海地方に「過去最強」クラスで上陸か

台風19号の衛星画像 (出典元: RAMMB/CIRA)

今年最強台風19号が、日本列島に迫っています。19号は東海地方の観測史上最も強い勢力で上陸する可能性も出ています。

台風19号の進路

11日0時気象庁発表の進路図に筆者加筆
11日0時気象庁発表の進路図に筆者加筆

11日(金)0時時点の19号の中心気圧は920hPa、最大風速は50m/sで、上から2番目に強い「非常に強い」勢力となっています。もう「猛烈な」勢力ではないものの、それでも前日と比べて5m/sしか風速は変わらず、強さはほとんど変わりません。

気象庁によると、19号は12日(土)夜にかけて静岡県や三重県周辺に上陸する可能性が高まっています。最接近時の勢力は「非常に強い」で、中心気圧は945hPaの見込みです。

東海史上最強勢力か

仮にこの強さで上陸するとなると、東海地方において1951年以降最も強い勢力での上陸となります。

杉江気象予報士の記事によると、これまで東海地方に上陸した最も気圧の低い台風は、1953年13号の946hPaで、続いて2004年22号、2011年15号、2017年21号の950hPaでした。

関東は危険半円

19号が東海地方に上陸すると、関東地方は「危険半円」と呼ばれる台風の右側に入ることになります。台風の右半円は台風の進行方向の風と、台風の中心に向かって吹く風とが強め合って、より風が強くなります。台風15号の爪痕が残る千葉県に、再び容赦ない悪天が予想され、被害が非常に心配されます。

予想される風雨

●雨量

気象庁によると、10日夕方からの48時間に予想される雨量は、東海地方で最大で700ミリ関東地方で600ミリと、10月のひと月分以上の雨が一気に降るおそれがあります。雨が400ミリ以上降ると、洪水のほかに「深層崩壊」と呼ばれる大規模な土砂災害が起こる可能性が高まります。

●風速

さらに台風の中心付近では60m/sの最大瞬間風速が予想されます。風速60m/sといえば、竜巻のスケールで上から4番目に強いJEF2の風速に匹敵します。このような状況では、大型自動車が横転する、鉄筋コンクリート製の電柱が折損する、コンクリートブロック塀の大部分が倒壊するなどの、大被害が起こるおそれがあります。

台風の備え

強風で家屋への被害が懸念されるので、ガラスに飛散防止フィルム養生テープを貼って補強したり、物干し竿や屋外の飛ばされそうなものを室内に移動させたり、飛ばされそうな庭の木々を固定するなどの工夫をなさってください。

また停電や断水などに備えて、非常用電源やガスコンロを購入する、浴槽などに水を貯めておくなどされるといいと思います。

さらに川、海、山間部などの周辺にお住まいの方は早めの避難が大事です。

台風接近までもう一日しかありません。進路に当たる地域にお住いの方は、どうか身の安全、そしてご自身の身の回りの安全の確保に努めてください。