2020年東京五輪パラリンピックの前年、2019年には日本でラグビーのワールドカップ(W杯)が開かれる。目下の興味は試合の開催地がどこになるのか。どうやって、いつ決まるのか、だろう。

個人的な関心は、我がラグビーの“心のふるさと”、岩手県釜石市が選ばれるのかどうか、である。

5日。ラグビーW杯2019組織委員会の記者説明会があった。同組織委は試合会場選定基準などをまとめたガイドライン(開催基準=非公表)を、立候補を検討している54自治体に送付した。さらに、このほか11自治体が関心を寄せているそうだ。

W杯の試合会場は10~12カ所を予定している。実質上、確定しているのは、開幕戦と決勝戦を実施する東京の新たな国立競技場だけである。

ガイドラインによると、会場は収容人数により5つのカテゴリーに分かれる。開幕戦、決勝や準決勝、3位決定戦が「6万人以上」、準々決勝が「3万5千人以上」、予選リーグとなるプール戦(カテゴリーA)が「4万人以上」。ここではティア1(世界ランキング1~10位相当)のチーム同士の試合と、日本戦が行われる。

さらにはカードのレベルによりプール戦(カテゴリーB)が「2万人以上」、プール戦(カテゴリーC)は「1万5千人以上」となっている。つまりは、最少でも1万5千収容の会場が求められることになる。

ただ、2015年W杯イングランド大会をみると、最少はサンディパーク(エクセター)の1万2千3百人。仮設スタンドを加え、1万5千に増設する見通しである。

必要な設備として照明設備やスクリーン(大型画面)などがあり、ロッカー室やドーピングコントロール室、さらには日本では馴染みの薄い、スポンサーやVIP向けのホスピタリティールームも選定条件となっている。

組織委事業部の伊達亮部長は言う。「単純にスタジアムの大きさがすべてではありません。要件によっては、柔軟的に対応していくことになるでしょう。その試合にふさわしいまち、都市はどこなのか。総合的に判断することになるでしょう」と。

開催希望自治体の立候補の締め切りは来年10月末で、2015年3月ごろに開催地を決定するスケジュールである。

もちろん開催地選定では、スタジアムだけでなく、宿泊施設や交通アクセスなどさまざまな要素が吟味されることになる。大会は6年後ということで、新たなテクノロジーも必要か。個人的に思うのは、立候補都市の理念づくり、目標設定が大事だということだ。

つまり、ラグビーの普及・発展だけでなく、W杯開催でどうまちを変えていくのか。大きくいえば、アジア全体のラグビーの盛り上がり、国際平和にどう貢献するのか、である。

さて、釜石市は、復興まちづくり基本計画と連動し、試合誘致に乗り出そうとしている。関係者によると、津波の被害を受けた鵜住居に2万人規模のスタジアムを新設する構想もあるようだ。問題は予算措置か。

釜石誘致の熱の表れだろう、記者説明会には、地元紙の岩手日報社の宮川哲記者も出席した。同記者は言う。「釜石誘致が実現したら、被災地の人たちの励みになるでしょう。地元では(誘致の)熱が盛り上がっていますよ」と。つい応援したくなるではないか。