~尋問編(1)

受刑171/384日目

早朝に出発

 この日は朝から車で大阪に移送されることになっていたので、いつもより1時間ほど早い午前5時40分に起床した。布団をたたみ、舎房着に着替え、洗顔などを終えたころ、警備隊の職員が1舎2階の独房まで迎えにやってきた。

 その指示で居室を出て廊下を進み、事務棟の新入調査室に入ると、護送を担当する5人ほどの刑務官がすでに待機していた。ドライバーや監視役の顔ぶれは総連事件の証人出廷のときとほぼ同じであり、処遇部で部長に次ぐ幹部である首席矯正処遇官もいた。

 その後、彼らの指示で舎房着などを脱ぎ、全裸になると、念入りに身体検査を受けた。外部に出るので、何か危険物などを隠し持っていないか、チェックするためだった。

 これを終えると、領置されていた私物の下着類を身につけ、刑務所が用意していた青色のジャージ上下を着込んだ。舎房着や官物の下着類は刑務所ごとに管理しているものなので、大阪には持っていけないからだ。