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クリスマス・お正月の「アルバイト問題」 シフト強要、自腹購入etc…どう対処?  #専門家のまとめ

今野晴貴NPO法人POSSE代表。雇用・労働政策研究者。
画像はイメージです。(写真:アフロ)

 年末年始の時期、クリスマスやお正月の商戦に動員されるのは、学生アルバイトたちである。毎年この時期になると、「シフトを強引に入れられてしまった」、「売れ残りを強制的に買取させられている」、「売れ残りの廃棄作業がつらい」といった悲痛な相談が多数寄せられる。また、学生をつかう「店長」側からの相談も後を絶たない。

 筆者は、NPO法人POSSEに寄せられた労働相談事例を元に、毎年これらの問題を紹介し、対処法を解説してきた。今回は、過去にYahoo!ニュースに寄稿した記事から、問題のバリエーションを示しつつ、それぞれの対処法についてまとめていきたい。

クリスマスケーキやお正月のおせちなどをアルバイトが強制購入させられる問題、法的にはどうすれば対処できる?

お正月やクリスマスのシフト強制に対して、拒否することは法律的にできる? シフトに入らいことを理由とした解雇はOK?

店長にもノルマがあり、学生に対して「加害者」になってしまうと同時に、「被害者」でもある。店長にとっての対処法は?

食品ロスが気になる場合、法律的にどんな対処法がある?

 今日、学生はサービス業の中心的な戦力として扱われている。そのことが、学生たちの労働問題である「ブラックバイト」問題を引き起こした。年末年始は「ブラックバイト」の問題が特に顕在化する時期である。

 学生を子にもつ親や先生たち含め、ぜひ、この機会に対処法について知っておいてほしい。

NPO法人POSSE代表。雇用・労働政策研究者。

NPO法人「POSSE」代表。年間5000件以上の労働・生活相談に関わり、労働・福祉政策について研究・提言している。近著に『賃労働の系譜学 フォーディズムからデジタル封建制へ』(青土社)。その他に『ストライキ2.0』(集英社新書)、『ブラック企業』(文春新書)、『ブラックバイト』(岩波新書)、『生活保護』(ちくま新書)など多数。流行語大賞トップ10(「ブラック企業」)、大佛次郎論壇賞、日本労働社会学会奨励賞などを受賞。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。専門社会調査士。

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