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Jリーグの終盤戦で見逃せないタレント+7

河治良幸スポーツジャーナリスト
(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

2022シーズンのJリーグ終盤戦。これまで「J1残留争いのキーマン7人」さらにカタール後の代表候補にもなりそうな「Jリーグの終盤戦で見逃せない10人」を取り上げてきました。

今回はプラスアルファとして週末のリーグ戦で「俺のこと忘れてないか!?」という活躍を見せた7人の選手を特に年齢や代表経験に関係なく、今後の注目選手としてピックアップします。

小柏剛(北海道コンサドーレ札幌)

後半アディショナルタイム12分。札幌にとってJ1残留に大きく前進する勝利へと導くゴールを決めた。田中駿汰から縦パスを受けたキム・ゴンヒの持ち運びとスルーパスも見事だったが、うまく抜け出しながらボールを受けて、左足で決め切るのはまさしくストライカーだ。真の飛躍が期待されたシーズン。筆者は順調ならE-1での代表選出もあると期待していたが、怪我に泣かされた。しかし、ここから前向きに成長していければ、高いステージも見えてくるはずだ。

安部柊斗( FC東京)

大卒ルーキーだった一昨年から大きな注目を集めてきたが東京五輪で選外となり、アルベル監督のもとで心機一転、さらなる成長を求めてきた。鹿島戦はベンチスタートとなったが、後半20分から投入されて攻撃を活性化させると、バングーナガンデのクロスがクリアされたボールをボレーで直接叩き込む、スーペルゴラッソで1-0勝利の立役者に。これに満足することなく、東京を引っ張ることはもちろん、次期大方に向けて上昇曲線を描いてほしい。

満田誠(サンフレッチェ広島)

はじめてのA代表となったE-1選手権では十分にの能力を発揮できなかったが、広島で確かな成長を示しており、浦和戦では左足のシュートと右足のF Kから2特典をあげた。これで8得点。大卒ルーキーとしての二桁ゴールも見えてきているが、ACLの権利を確定できる2位、そしてタイトルの可能性を残す天皇杯でチームを勝利に導く躍動が期待される。

西村拓真(横浜F・マリノス)

「え、なんで彼がベンチに?」というのが、名古屋戦のメンバーを見た正直な感想だった。そして後半16分からピッチに入ると、高い位置のボール奪取から藤田による4点目まで演出してしまった。9月の福岡戦で靭帯を痛めて、当初の発表では4-6週間かかるとされていたが、大幅に早めての復帰。もちろんあまり無理はしてほしくないが、マリノスのリーグ優勝に向けて、大きなプラスになることは間違いない。

麻田将吾(京都サンガ)

残留争いを強いられる京都だが、難敵の鳥栖を相手に、井上黎生人と共に粘り強いディフェンスで1-0の勝利を支えた。しんたいのうりょくがたかく、サイドバックで起用されることもある麻田だが、本職であるセンターバックで代表クラスにまで大成できるか、今まさに岐路にある中で、期待を抱かせる活躍だった。

杉森考起(徳島ヴォルティス)

町田戦で圧巻のドリブルからのスーパーゴール。J1昇格プレーオフに望みをつなぐ活躍を見せた。アンダー世代から期待を集めた杉森は名古屋グランパスでなかなか芽が出なかったが、ボールポゼッションから多角的な攻撃を掲げる徳島の仕上げ人として、ますます重要性を増している。

横山暁之(藤枝MYFC)

悲願のJ2昇格に向けて、3位浮上に導く活躍。3-4-2-1のシャドーとして、MFながら11得点を記録している。ドリブルでの打開力があり、アシスト能力も高い横山は個人の評価も高めているはず。もちろん藤枝をJ2昇格に導いて、ともにを果たしたい。

スポーツジャーナリスト

タグマのウェブマガジン【サッカーの羅針盤】 https://www.targma.jp/kawaji/ を運営。 『エル・ゴラッソ』の創刊に携わり、現在は日本代表を担当。セガのサッカーゲーム『WCCF』選手カードデータを製作協力。著書は『ジャイアントキリングはキセキじゃない』(東邦出版)『勝負のスイッチ』(白夜書房)、『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』(ソル・メディア)『解説者のコトバを知れば サッカーの観かたが解る』(内外出版社)など。プレー分析を軸にワールドサッカーの潮流を見守る。NHK『ミラクルボディー』の「スペイン代表 世界最強の”天才脳”」監修。

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