健康社会学者。東京大学大学院医学系研究科修了(Ph.D.)。「人の働き方は環境がつくる」をテーマに学術研究、執筆メディア活動。ベストセラー「他人をバカにしたがる男たち」https://www.amazon.co.jp/dp/4532263484 働く人々のインタビューをフィールドワークとして、その数は800人超。最新刊は「コロナショックと昭和おじさん社会」 (日経プレミアシリーズ) 新書
記事一覧
- 「金なら払う」罵倒、恫喝、隠蔽三昧パワハラ王国日本の末路
パワハラを隠蔽し、カネで解決する企業が増えている。過労死が問題になった頃、長時間労働削減より、過労死で亡くなった家族への対応マニュアルを優先したのと同じ。予防より対処を優先しているのだ。
- 分厚い中間層=「分厚い低所得者層」か? 貧しき国日本
岸田政権は「中間層の所得拡大」に向け「新しい資本主義実現会議」を設置。しかし「中間層」とはいったいどこの、誰を指し、「所得拡大」とはどこの、誰の所得を拡大するのか?
- 「何度もトイレ」「だるい」ー20代を襲う“見えない難病”へのまなざし
日本の労働人口の約3人に1人が、何らかの疾患を抱えながら働いている。近年患者数が急増しているのが、「見えない難病」IBDだ。若い世代の発症が多く、就職、結婚、出産などに苦悩する患者さんも少なくない。
- 非正規、女性、ガン患者の「声にならない悲鳴」と不条理ー余命宣告を超えて生きた女性を忘れないで。
一年前の“あの日”以降、派遣切り、解雇、倒産、減給などで「声をあげることすらできなくなった人たちの声」。コロナ前から見ないふりをされ見過ごされてきた問題を、「今こそ」抜本的に考えてほしい。
- 「オリンピック中止を考えない」という最大のリスク
新型コロナウィルスの感染拡大が止まらない中、海外のメディアからは「東京オリンピックは本当に開催できるのか?」という疑念が出ている。IOCからも「5月までに決める」という発表があった。
- 日航機墜落事故から34年ー語り続けなければならないあの瞬間
日本航空のジャンボ機が群馬県上野村の御巣鷹の尾根に墜落して520人が亡くなった事故から34年。当時の乗務員たちが貫いたこと。それを伝え続けたいので2年前に投稿した内容を加筆・修正して再投稿する。
- 私・・・恥ずかしながら「振り込め詐欺」に騙されそうになってしまいました。
「振り込め詐欺」があとを絶ちません。「騙されるのは高齢者だけ「という思い込みや、「私は絶対に騙されない」という根拠なき確信が、私にもありました。
- 「子供の自殺」を増やさないために大人ができること
小中高校生の自殺者はこの10年、年間300人前後で推移。日本全体の自殺者数は減っているのに、小中高校生の悲しい死は全く減っていない。なぜ、子供は「死」を選ぶのか?
- 命が危険暑さから身を守ってください!!ーー緊急提言!
記録的な暑さで、熱中症を発症する人が急増し、大切な命が奪われています。今回は「熱中症の緊急コラム」をお伝えします。
- 「ノーパンしゃぶしゃぶ」と「胸さわっていい?」を許す残念な組織
財務省の福田事務次官が自身のセクハラ疑惑を受けて辞任。1998年の「ノーパンしゃぶしゃぶ」事件の事務次官辞任以来、二度目。なぜ、こうハレンチ事件が絶えないのか? 文化と知覚から問題に迫る。
- “エリート”はこうしてウソをつくー官僚たちの不都合な真実ー
階層社会では無責任な人ほど出世し、出世する度に無能化し、次第にウソつきになる。そのウソを正当化させているのが、実は………だったのである。
- “裁量なき裁量労働制”のホントの労働時間と“働かせ放題プラン”の真相
裁量労働制の利点を強調してきた安倍首相と加藤厚生労働相が、答弁を撤回しておわびした。実際にはどうなっているのか? リアルの闇の深さを実証研究から検証する。
- “小室ショック”と他人事ではない介護問題のリアル
音楽プロデューサーの小室哲哉氏が19日、不倫疑惑報道を受け都内で行なった記者会見。「最後に一言だけいいですか。僕1人の言動で日本や社会が動くとは全く思っておりませんが、介護の大変さやストレスが……」
- 朝3時着替え、食堂3時間放置、半年で認知機能低下ー91歳入居者が激白“介護現場のリアル”
介護施設の6割超が「人手が不足している」と回答するなど、慢性的な人手不足は全く解決していない。そんな状況下でおきた老人ホーム殺人事件。今、介護現場で何がおきているのか? 入所者の証言を紹介する。
- 自殺未遂53万5000人の衝撃ー20代はなぜ、死にたがるのか。
「本気で死のうと思っている人はひとりもいなかった」。9人を殺害・死体遺棄したとして逮捕された男は取り調べでそう語った。なぜ、こんなにも生きづらい世の中なのか?なぜ、若者たちは自殺したがるのか?
- 死を宣告された男が、仕事に見た“夢” ー東芝で伝説をつくった西室泰三氏に学ぶ
西室泰三さんが亡くなられた。東芝の歴史に残る数々の変革を成し遂げ、実績のみならず、記憶に残る社長の1人。そんな西室氏が若い頃、難病に襲われ死の危機に面した経験を持っていることは、あまり知られていない。
- 連合が容認する「残業代ゼロ法案」は、日本的残業がある限り「一億総過労死社会」の入り口と化す
裁量労働制の男性 過労死という見出しで、毎日新聞などが報じたのは2015年5月。「専門業務型裁量労働制」で働いていた男性に課せられのは「みんなまだ残っている」という日本的残業だった。
- なぜ、こんなにもニッポンの若者たちは“自殺”するのか?
「自殺対策白書」が公表され、若者の自殺率の多さが国際的にもかなり深刻であることがわかった。特に20代では死因の半数を「自殺」が占めなどかなりの衝撃である。若者たちに「死」に至らせる社会についての考察。
- 失言大臣、泣く大臣、ぶちキレ大臣、守る首相の顛末とは?
安倍内閣の失言・暴言ラッシュが止まらない。何をしても更迭されず、首相は「がんばって欲しい」とエールを送り続けている。更迭ラッシュもうんざりだが、無責任は力の行使が行きつく先は……。
- 「残業規制100時間」過労死合法化する“ハイスペックトップ”だけが持つ“ある権利”とは?
「100時間を認めないと企業が立ちゆかない。現実的でない規制は足かせになる」という経団連の要請によりついに「過労死」が合法化されることになった。この国のトップはいったい何人の命を奪えば気が済むのか?
- 経団連が「残業100時間」を譲れないホントの理由ーー“現場一流、経営三流”の国ニッポン
残業上限100時間を認める否かの攻防が続いているが、その前にやるべきことがあるはずだ。そもそもなんで100時間も必要なのか? それを考えずして「長時間労働」は永遠になくならない。
- 長時間労働地獄ー“ブラック学校”を止めるのは誰?
教師たちの長時間労働が深刻さを増している。20代の精神疾患による休職者は564人で、この10年の間に2倍近くに増加。少なくとも20人が自殺している。ブラック学校を止めるのは誰なのか?
- 「40代以上のひきこもり」を見捨てた、役人たちの“いいわけ”
“大人のひきこもり”平均22年、支援途絶える]」と報じられたニュースの“ウラ”には、「40代以上はどうなってもいい」という許し難い国の姿勢があった。その顛末とは……
- 電通社長辞任ーそれでも「過労自殺」はなくならないー
まつりさんの死から2年。電通の石井直社長が、社員の過労自殺など長時間労働問題の責任を取って辞任する意向を表明した。社会では長時間労働の感心が高まっているが、それだけでは過労自殺はなくならない
- 追いつめられる教師ーー「子どもがかわいそう」という呪いの言葉ー
書類作成、イジメ対応、DVの監視、保護者への対応……、学校の先生の忙しさは尋常ではない。家庭のしつけの問題は問われず、先生の対応ばかりが問われる現代社会で、教師たちはどう生き延びればいいのか?