NHLのレギュラーシーズンが、昨夜（現地時間）開幕しました。

　ピッツバーグでは、二度目の連覇を達成したペンギンズの優勝バナー掲揚セレモニーが行われたり、ウィニペグでは、昨季のカルダートロフィー（最優秀新人賞）を争ったオーストン・マトュース（20歳・トロント メイプルリーフスFW）と、パトリック・ライネ（19歳・ウィニペグ ジェッツFW）が顔を合わせるなど、初日から見どころ満載。

　しかし、開幕初日の最も大きな話題は、

との知らせでした。

▼カルガリーと正式契約

　筆者の当サイトでも紹介してきましたが、オフにNHLチームからのオファーが届かなかったヤーガは、一時は自らがオーナーを務めるチェコの２部リーグのチームでプレーする決断を下しました。

　ところが、開幕が近づくにつれ、ケガ人が続出したセントルイス ブルースが関心を示したのに続き、FWの選手層に厚みを増したいカルガリー フレイムスからのアプローチが！

　「昨季の（フロリダ パンサーズ在籍時の）全てのプレーを見返したが、まだまだ彼は（相手チームのゴールがある）アタッキングゾーンでパックをキープする力を持っている」とのブラッド・トレリビングGMに高く評価されたヤーガは、カルガリーと「年俸100万USドル（およそ1億1300万円）で１年契約」を昨夜結びました。

▼「99.9％最後のシーズンになる」

　カルガリーのホームゲームの放映権を持つカナダの放送局のコメンテーターによると、正式契約を結んだのに際してメディアとのインタビューの中で、

とコメントしたとのこと。

　ヤーガは「ミスター・ホッケー」と呼ばれた故ゴーディ・ハウ氏の持つNHL通算出場記録（1767試合）まで、あと「56試合」に迫っているだけに、記録更新（レギュラーシーズンは全82試合）の話題も出たそうです。

▼記録よりも完全燃焼

　ところがヤーガは、36歳のシーズンから３季にわたってKHLでプレーしていたこともあり、「記録については考えていない」とキッパリ。

　さらに続いて、「拙速に試合に出ようとは思わない。ラインアップに加わる前に、何度か練習をしてコンディションを整えてから試合に出場したい」と、完全燃焼してキャリアを終えたいとの強い想いをうかがわせるコメントを口にしました。

　18歳でNHLデビューを飾ってから、プロホッケープレーヤーとしてキャリアを積み重ねてきたヤーガ。

　集大成となるシーズンへ向け、いよいよ本格的に始動するようです。