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【NHL】オフだけど忙しい!アワード → ドラフト → そしてFA!

加藤じろうフリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家
アワードとドラフトが開催されるナッシュビル(NHL.com)

ベガス・ゴールデンナイツが、チーム創設初のチャンピオンに輝き、NHLは、すっかりオフシーズンの静けさ…

では、ありません!

まず、6月26日(現地時間)に、NHLの各個人賞が発表されるNHLアワードが開催されます。今年の開催地は、アメリカ・テネシー州のナッシュビル。

個人賞は、NHL選手会が選出する賞を除き、ほとんどの賞が北米のThe Professional Hockey Writers Association (PHWA) に所属するメディアによって選出されます。既に、各賞のファイナリスト3名は発表されており、アワードにて受賞者が発表されます。

受賞が有力視されるコナー・マクデイビッド(エドモントン・オイラーズ)、エリック・カールソン(サンノゼ・シャークス)、ライナス・ウルマーク(ボストン・ブルーインズ)(左から)(NHL.com)
受賞が有力視されるコナー・マクデイビッド(エドモントン・オイラーズ)、エリック・カールソン(サンノゼ・シャークス)、ライナス・ウルマーク(ボストン・ブルーインズ)(左から)(NHL.com)

そして、一日置いて開催されるのが、NHLドラフト(6月28日~29日・ナッシュビル)です。NHLドラフトは2日間に渡って行われ、28日に1順目指名が、29日に2順目以降の指名が行われます。

今年のドラフトは、ここ数年の中でレベルの高い選手が揃っていると言われており、その中でも、全体1位指名が確実視されているのが、コナー・ベダード(カナダ・C)!!

アレックス・オベチキン(ワシントン・キャピタルズ、2004年全体1位指名)、シドニー・クロスビー(ピッツバーグ・ペンギンズ、2005年全体1位指名)、コナー・マクデイビッド(エドモントン・オイラーズ、2015年全体1位指名)を継ぐ選手と言われており、抽選で全体1位指名権を獲得したシカゴ・ブラックホークスからの指名が確実視されています。

べダードは、所属するジュニアリーグであるWHL(ウェスタン・ホッケー・リーグ)で、57試合に出場し71ゴール72アシストの成績を残し、ポイント王とMVPを獲得しました。また、カナダ代表として、2021年に世界ジュニア選手権(U18)で優勝、さらに、2回の世界ジュニア選手権(U20)でも優勝して金メダルを獲得し、ジュニア選手にもかかわらず、IIHF(世界アイスホッケー連盟)から2023年の年間最優秀男子選手賞で表彰されたほどの逸材なのです。

ホッケー選手としては、小柄な178cmという身長にもかかわらず、ゴールを決めるセンス、スピード、フィジカルさではトップクラスと言われています。

その他に上位指名が予想される選手としては・・・

アダム・ファンティリ(カナダ・C・NCAA)

ミシガン大学に入学した今シーズン、36試合で65ゴールを決め、一年生にもかかわらずホービーベイカー賞(NCAA最優秀選手)に選出!

ファンティリは、188cmという体格、プレースピード、そして素晴らしいシュートを持っていますが、2023年の世界ジュニア選手権では、レベルの高いカナダ代表のトップ6ではなくチェッキングラインでプレーしてその役割を十分に果たし、守りの面でも評価を得ています。

レオ・カールソン(スウェーデン・C・SHL)

スウェーデンのトッププロリーグであるSHLで、44試合に出場し10ゴール25ポイントの成績を残しました。また、2023年の世界ジュニア選手権にスウェーデン代表として参加し、7試合で3ゴール3アシストを記録し、チームの4位に貢献しました。

カールソンは、ポイントゲッターではなく、高いホッケーセンスから繰り出すパスのセンスに優れているプレーメーカーと言われています。また、彼の体格(190cm)は、NHLのスカウトにとっても注目を集めています。

マトベイ・ミチコフ(ロシア・RW・KHL)

数年前まで、「2023年のドラフトで全体1位指名されるのはベダードか?ミチコフか?」と注目されていた選手。同じロシア出身のオベチキンが2004年NHLドラフトで指名を受けた半年後に生まれたミチコフは、2021年の世界ジュニア選手権でロシア代表として出場。カナダとの決勝ではベダードと直接対決し、ロシアは敗れて銀メダルに終わったにもかかわらず、ミチコフは大会のMVPに選ばれたのです。今シーズンのKHLでの、1試合当たりの得点0.67は、ウラジミール・タラセンコ(0.57得点、ニューヨーク・レンジャース)とアルテミ・パナリン(0.45得点、ニューヨーク・レンジャース)を上回っています。

ただ、昨今のロシア情勢や、彼のKHLのSKAサンクト・ペテルブルクとの契約が2026年までとなっているため、「数年間は北米に来ないのでは?」と懸念されており、NHLの各チームが指名を避ける可能性があります。

また、例年では、NHLドラフトが開催されるのと同じ週に、翌シーズンのNHLのレギュラーシーズンの試合スケジュールが発表されています。

そして、7月1日は、フリーエージェントとなった選手との契約が解禁となります。

NHLはいよいよ次のシーズンに向けて動き出すのです!!

フリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家

アイスホッケーをメインに、野球、バスケットボールなど、国内外のスポーツ20競技以上の実況を、20年以上にわたって務めるフリーランスアナウンサー。なかでもアイスホッケーやパラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)では、公式大会のオフィシャルアナウンサーも担当。また、NHL全チームのホームゲームに足を運んで、取材をした経歴を誇る。ライターとしても、1998年から日本リーグ、アジアリーグの公式プログラムに寄稿するなど、アイスホッケーの魅力を伝え続ける。人呼んで、氷上の格闘技の「語りべ」 

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