【平昌オリンピック】3大会連続「金」を狙うカナダのカギを握るのは、ズバリ!プータローの活躍だ!!
「アイスホッケーが国技」
こう呼ばれるほど、アイスホッケーが盛んなカナダから、開幕まで200日を切った「ピョンチャン(平昌)オリンピック」の話題が届きました!
▼男子代表チームのスタッフ発表
ホッケーカナダ(カナダアイスホッケー協会)は、ピョンチャン オリンピック男子代表チームのコーチングスタッフを発表。
明らかになった顔ぶれを見ると、ヘッドコーチ(HC=監督)は、先月25日に配信した記事に掲載したとおり、昨季までバンクーバー カナックスの指揮官を務めた ウィリー(ウィルバート)・デジャーデン(60歳・下の写真左)が。
またアソシエイトコーチ(トップアシスタントコーチ)には、デイブ・キング(69歳)が、それぞれ就任することが決まりました。
▼元日本リーグ選手&元日本代表HCで金を狙う
HCに就任したデジャーデンは、20歳の時に来日し、1季限りながら岩倉組(既に廃部)でプレーした元日本リーグプレーヤー。
その後、カナダに帰国しましたが、37歳の時に再び来日。5季にわたって(途中に2季ほどカナダでコーチ)西武と雪印のコーチを歴任した経歴を誇ります。(詳細は先月25日に配信した記事をご覧ください)
一方、参謀役としてデジャーデンを支えるキングは、カナダ代表のヘッドコーチ時代から、日本アイスホッケー連盟のアドバイザーとして何度も来日。その後、日本代表のHCに就任し、世界選手権でも采配を振るい、1998年の長野オリンピックの際には、日本代表のGMを務めました。
▼カナダ代表GMは福藤豊の元チームメイト
ホッケーカナダは、この二人に加えてベンチで陣頭指揮を執る顔ぶれや、チームスタッフも発表しましたが、カナダ代表を司る役割を担うのは、長年にわたってNHLでプレーしてきた二人の元GKです。
GMに就任したのが、昨季はアシスタントGMを務めていた ショーン・バーク(50歳)
現役時代はカナダ代表のGKとして出場した1992年の「アルベールビル オリンピック」で、銀メダルを獲得。
NHLでも40歳までプレーして、最後のシーズンにはロサンゼルス キングスと契約。日本人初のNHLプレーヤー 福藤豊のチームメイトでした。
▼アシスタントGMはNHL最多勝ゴーリー
バークをサポートするアシスタントGMには、マーティン・ブロデューア(45歳・現セントルイス ブルース アシスタントGM)が任命されました。
ニュージャージー デビルス在籍時に3度もスタンレーカップを獲得したのを筆頭に、オリンピック、ワールドカップ、世界選手権でも優勝した輝かしい経歴の持ち主で、NHL史上最多の「通算691勝」をマークしたGKです。
▼カナダ代表はNHLプレーヤー不在
カナダ代表は、新シーズンの本格的な幕明けに先駆けて、来月にはロシアへ赴き、ソチとサンクトペテルブルグで行われる国際大会に参戦。その後も、メンバーを入れ替えながら、ドイツやスイスで行われる国際大会に臨み、「ピョンチャン オリンピック」のメンバーを決める見通しです。
ロシアのメディアが報じたオリンピックブレイク(現役選手のオリンピック出場をサポートするレギュラーシーズン中断期間)が設けられているNHLのスケジュールの存在も注目されていますが、NHLのビル・デイリー副コミッショナーは、報道の内容を否定。
そのためホッケーカナダは、NHLプレーヤーを含まずにピョンチャン オリンピック代表を構成する方針を、(現時点では)打ち出しています。
▼NHL選手「ゼロ」でシーズン幕明け
このような状況から、カナダはNHLのトップスターを集めてバンクーバー、ソチと続けて金メダルを勝ち取った時とは、全く異なる戦いを強いられる見通しに。
バークGMもラジオ局の番組に出演し、当サイトで報じたとおり「AHL(NHLの一つ下のリーグに相当)や、KHLをはじめヨーロッパでプレーしている選手を中心に、メンバーを構成することになる」との青写真を掲げました。
その言葉どおり、来月にソチや、サンクトペテルブルグで開催される国際大会に挑むカナダのメンバーを見ても、NHLと契約を結んでいる選手は、一人も含まれていません。
▼3大会連続「金」のカギを握るプータロー
しかし、バークGMは、3大会連続「金メダル獲得」へのキーパーソンとして、シェーン・ドーン(40歳・前アリゾナ コヨーテスFW)、ジャローム・イギンラ(40歳・前ロサンゼルス キングスFW)らの名前を挙げました。
ドーンは、アリゾナ一筋に21年間もプレーしてきたキャプテン。
イギンラも、カルガリー フレイムス在籍時にはキャプテンを担い得点王にも輝いた、NHLを代表する選手です。
しかし、どちらもサラリーキャップ(チーム年俸総額制限)との兼ね合いから、今秋からの所属チームが決まらないままで、いわば ”プータロー状態”・・・。
そうであれば、ともにワールドカップやオリンピックで、カナダ代表の優勝に貢献した実績の持ち主だけに、ピョンチャン オリンピック代表の主力として、バークGMは招くプランを抱いているとのこと。
ドーン、イギンラ両選手にとっては、一日でも早く新天地が決まるのを望んでいるでしょうが、3大会連続の「金メダル」を期待するカナダのファンは、両選手の所属チームが決まらないまま、オリンピックを迎えるのを期待しているはず。
カナダのカギを握るのは、プータローの活躍となりそうです。